16.<プラス5ミリ>

寒緋桜(かんひざくら)が濃いピンク色に咲き、河津桜(かわずざくら)が競うように綺麗なピンク色に咲き、白い木蓮(もくれん)の蕾も膨らんできて、いよいよ春が訪れ始めました。

家の庭に何本かある寒緋桜の内の1本が私の寝室のすぐ外にあり、まだ朝早くベッドから抜け出せない寒い内からメジロや野鳥がやって来て、自然の目覚まし時計のように綺麗な声でさえずりを聞かせてくれています。

「寒いね」「寒いなー」とこちらに来ている東北の蜂やさん達も寒がる程に今年の2月は寒い日々でしたが、さすがにこの2・3日暖かくなって来ました。
お天気予報の「関東地方に春一番」という2月25日に、こちら館山は素晴らしい晴天で風もさほどなく20度近く気温も上がり、蜂達もブンブン飛んでいました。
翌日は今にも泣き出しそうな曇り空に、“春一番”のような生温かい風が吹いてきて、夕方から嵐のような雨風となりました。一雨毎に暖かくなっていくのでしょう。

数ある蜂場の中でも日当たり良く周りにお花がいっぱいの蜂場の巣箱の中には、もう春が訪れていて新しい生命が次々誕生しています。こんな風に羽化したミツバチが蜜蝋の蓋を少しずつ破り、この世の中に出て来ています。
生まれたてのミツバチは羽の色がまだ白っぽく柔らかい感じがして、本当に汚れない初な可愛らしさです。最初は内勤蜂(ないきんばち)といって、巣の中でお掃除などするそうです。
どの世界も修行の最初はお掃除なんですね。

気温が低くミツバチ達が動けない真冬の間には、無理に巣箱を開け世話をしても寒い外気で蜂は死んでしまうので、山仕事もしばらくお休み。倉庫で巣枠作りをしています。
大きな材木から父が根気良く刻んであった巣枠の部分部分の材料を、トンカントンカン一枚ずつ組み立てていきます。
この巣が足りなくなる程、蜂がどんどん増えどんどん蜜が入る年になると良いですが。

2月9・10日と名古屋で「全国養蜂青年大会2010」~日本の食を支えるミツバチ達~という
催しがあり参加しました。常日頃この業界に将来性があるのかと思っていますし、何か参考になるお話が聞ければと参加しました。

春を待つ間の今がチャンス!と関東地方や東京に何年かぶりに雪が積もった2月初めの一番寒い頃、ハードな仕事でダメになってきている私の腰の修理をし、東京のT大学病院で。
治療後お医者様が「身長が5ミリ伸びているハズです。」と。この年になり身長が伸び(第3次成長期!?!)164.5cmとなり、ハッハー、晒せるのはトールサイズくらい。いつも、「もっと大きく見える。」とよく言われますがそんなもんです。ついでにハートも5mm拡がると良いですが。
腰は治ったし目指すは“歌って踊れるハチ屋さん!”何言っちゃってるんでしょう、またまたガチョーン!実はダンス好きの私、いつの間にか出来なくなってしまったジャズダンスのレッスン再開したいものです。
病院から名古屋に向かい、「本当に名古屋にいくんですか?行かなくちゃいけないんですか?」とのお医者様に、「ええ、まあ、大丈夫ですから。」と作り笑顔で答え、名古屋行きを強行。

その大会では2日間にわたり何人かの方のお話をきき、その中で私にピピーンときたのが名古屋大学大学院・生命農学研究所・准教授であられるK教授のお話でした。
まだ詳しい事は言えませんが、安心安全なダニ予防策が見つかるかもしれません。
会終了後の懇親会の席で私の名刺を渡させて頂きながらお話させて頂き、「その方法をウチの蜂で実験してみたいんです。」と申しあげると、理知的で穏やかなK教授は、とっても協力的な対応して下さり嬉しい感じ。今後の展開に期待大、良い成果が得られると良いです。
ウーン、名古屋まで行って良かったなー!
東海地区の養蜂家の皆さんの熱意・ご尽力のお陰で150名もの参加者の盛況な第1回目の会となりました。次回は東北で開催されるそう。

房総は日に日にカラフルさを増しています。春を待っている間に“積ん読”状態の本の中から何冊か本を読み、おもしろかったのは森絵都さんの「カラフル」。映画化もされた話題作だったようで、「今頃?」と言われてしまいそうですが今頃読みました。
黄色いカラフルな表紙カバーの帯に<読み出したら止まらない不朽の名作>と書いてある通り、一気に読めるお話でした。
生きずらさを感じ、もし生きていくのが嫌になっちゃったりしたら再読したい本です。
「風に舞い上がるビニールシート」で直木賞を受賞された女流作家さんです。次はそれも読んでみたいです。

「春になってるよー!」と告げてくれているように“ふきのとう”が顔を出し、以前は苦手でしたがその“ほろ苦さ”を味わっています。年を重ねたせいか、スパイス効いたほろ苦い人生になっちゃってるせいか、この頃は“ほろ苦好き”です。
他の山菜同様天ぷらも良いですが、ふきのとうをお水で洗い、生のまま細かく刻み、梅干しの梅肉と、パックのおかかを袋のままモミモミして細かくし、それらを全部混ぜてお醤油をかけほっかほっかご飯にのせ食べています。
ほろ苦い物が冬の間に体に溜まった毒素を出してくれるそう。心の毒素を洗い流してくれる美味しい物もないかな?美味しくなくとも、食べられなくとも………….。

2月21日(日)“明治大学千葉県東部地区父母会”の御一行が当養蜂園の見学にみえました。昨年12月には“東京都養蜂協会”の御一行も大きなバスで見学にみえました。一般の方々もプロの方々もウチの蜂を見てとても感激して下さいます。
当養蜂園での記念撮影の際の合言葉は「はい、チーズ!」ではなく、「ハニー!」
「ひふみと云えば」と私が言ったら、「ハニー!」と皆さんで、カチャリ!

この時期心惹かれるのは白い一重の椿のお花。一輪活けるだけで、日本人好みの日本人にしか解らない“侘錆”(わびさび)の世界に誘ってくれる、凛とした美しさ。

2.27 れいこ

真央ちゃんお疲れ!世界に誇れるキラキラの人間の宝石のよう
真央ちゃんのメダルも大輔選手のメダルも、まばゆい黄金色の光を放っていますね最高!!
            息をつめ、スケート靴を履いたエアロと応援しました
                   (ジャンプの得点上げておくれよ、ジャッジさん!)

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