投稿者「蜂や玲子」のアーカイブ

24.<スッピンな瞳>

暑さの頃のもくもくした真っ白な雲から、空の青を透かし薄くたなびく雲が多くなり、秋風にススキの穂が揺れると、“少しの事で揺れてしまう人の心のようだな”と思っている内にあちこちから“雪の便り”も聞こえてきて一年も終わりになってきました。
越冬するミツバチを連れ北国の蜂屋さん達は続々と房総にやって来ました。

ヤッホー!自然消滅しそうだったこのブログとも言えないブログ、夏を過ぎ秋を過ぎやっと復活!何だか忙しくとっても忙しく兎に角忙しかった一年間。心を亡くすと書いて“忙”、私の心も余裕なくうつろだったかもしれません。
毎日毎日山仕事に追われ頑張っているのにやり残した仕事がたまってしまい、そんな悪循環の日々でしたが、被災され、お仕事のない人の事を考えれば有り難い事とがんばっていました。

今年は3.11の大震災からその後も自然災害が多く、特に水の被害が日本だけでなく世界中であるように感じ、被害に遭われた方々は本当にお気の毒です。生命の源でありそれがなければ生きていけない水ですが時に怖ろしい姿となります。
何か自然の巡りの悪い年で、ウチのミツバチ達も梅雨明け後の悪天候と低温で調子が狂ってきました。温暖化の影響か雨の多いのは蜂屋さんにとっては困りものです。
あまり良くない年に現れる、私が“不吉虫”と呼んでいる平べったくお尻の先が二つに分れている黒くて、5ミリ位から大きくても2センチ位の虫が巣箱の入り口にウロチョロし湿気を好むようで梅雨時期から見かけ、ちょっと嫌な予感が……..。
長く自然や生き物を相手にしていると、毎年“絶好調”といかない事はわかっていますが、今年は全国的に蜂は“絶不調”な感じです。

秋にはスズメバチを少し細見にしたようなキイロスズメバチがとても多くて捕獲する粘着シートにこんなにくっつきグロテスクな有り様でした。
絶不調の原因はダニ。“ミツバチヘキイタダニ”という2ミリ位で肉眼でもわかる赤っぽくミツバチに寄生し体液を吸い、段々巣箱の中の蜂が減少し全滅させてしまう厄介者で、そしてとてもしつこい。当方の蜂も何割かはやられてしまい夏から秋にかけ何か月もずっとダニとのバトルを繰り返し、一本勝負どころか落ちたかと思うとまた発生し、三本勝負・四本勝負とえらい事になっていました。早めに対策したつもりが今年のダニは超手強かった。
昨年は猛暑でしたがウチの蜂達は“絶好調”のまま冬に突入する事ができました、今年のような不調の弱い群のままでは冬場を乗り切れませんので、やっと何とか“やや好調”位に戻ってきてくれてヤレヤレです。お天気良く温度が上がってくると、今はビワのお花に飛んでいっています。これで元気に冬を越してくれるでしょう。アー本当に大変だった!

そんなバトルを繰り返している内についに私はダウン!
ハニーハンターはとても楽しいような仕事に思われるかもしれませんが、実際は男性にもきつい重労働でして、体育会系女子の私はアスリート感覚で仕事をこなしています。
手伝い人の来ない週末はおにぎりとバナナを持って山にこもり、テニスプレイヤーのようにバナナでエネルギー補給しながら作業しています。気分はシャラポワ!(めちゃめちゃガチョーン!)
そして週に一度整体師さんに体を修理(?)してもらって頑張っていますが、「れいこさんの体は全部わかっている、目を瞑っていても指が動くよ」と、そこだけ聞くと際どい発言をするのは長年お世話になっている整体師のS先生(いつも奥様とラブラブな)。
「コチコチの人ベスト3に入ってるよ」と、嬉しくないベスト3入りをしている私ですが、すっごく固まっちゃってるようで、その先生が「どうしちゃったの、この体」と言われた翌日の朝、起きましたがクラクラが激しく真っすぐ歩けない。あんな小さなダニにノックアウトされたのでした。
どうせダウンさせられるのならあんなダニなどではなく素敵な方にノックアウトされたかったものです………。打たれ続けられたボディーブローがきいてきて、ついにKO負け!という感じ。ハァ~ン!情けなし!
「もう引退すんだな」とか「若いイケメンいっぱい雇うんだな」とか、その先生に言われるけれど、どっちもできないのでまたシャカリキセブンひたすら頑張っています。
私のこと持ち前の旺盛な食欲で回復しましたが、今度は「何ておバカなんでしょう」と、毎日思っているこの私が十年ぶり位にカゼをひき、これが十年分位長引き、どうもミツバチ化している私の体はミチバチ達の体調を反映してしまうようです。シャキーンとしなくちゃ!

土曜日の朝シャキーンと元気にして下さるのは朝のNHKニュースの中の<元気中継>
もう十年以上前に当養蜂園からビシッとスンバラシク生中継して下さった入田直子(いりたなおこ)アナウンサーはその頃と全然変わらずとてもお若く美しく元気ハツラツです。最近日本に増えている<美魔女>のお一人ですね。
先日は80歳代の方々の野球チームの中継で、元気の秘訣<蜂蜜レモン>を食べられているとのご紹介、私も学生で部活現役の頃スライスしたレモンにハチミツをたっぷりかけた<蜂蜜レモン>試合に持って行っていたので早速また食べなくちゃ。目指せ80代現役プレーヤー!
入田さんが来てくださった<元気中継>の春先の当養蜂場からの生中継が父の最後のテレビ出演となり、とってもいい感じでしたのでずっと感謝しています。
毎週土曜日の朝、<元気>をありがとうございます!

8月にアフリカに行きました。「アフリカ・アフリカと言っても、いささか広うござんす」とフーテンの寅さんなら言いそうな広~いアフリカのなかの西アフリカの<ガンビア>という元イギリス領の小さな国です。
「そうだアフリカ行こう!」と思ってしまったのはY子先生のアフリカの<ギニアビサウ>という国の学校建設の現場にY子先生が滞在中の8月に行こうと思ったからですが、そこはアフリカのこと10月に延びたとの事予定が狂いました。
「ギニアビサウに行きたいんだけど」とポルトガルのリスボンに住む友人マダムに電話したら、「私も行くから」と即言ってくれたので、すっごく安心していたら、マダムの周り中の人達に「何でそんな所に行くんだ、その友達を行かないよう説得しなさい」という事態になったそうで、想像以上に一般人が気軽に行ける所ではないらしい。し、マダムにも「ギニビサはダメだよ」と言われ、「じゃあアフリカならどこでもいいよ」とマダムに任せ<セネガル>と<ギニアビサウ>に隣接する<ガンビア>となりました。

アフリカに行くというのは大変なこってす。予防注射をいっぱいしなくてはいけません、マストで。館山市内の病院ではできなくて鴨川市にある大きなよくマスコミに登場するK病院に何回か通い<破傷風><A型肝炎>の予防接種をし、<マラリア>の飲み薬を「ホテルに着いたら飲み始め帰国後1ヶ月間毎日飲まなくてはいけません」と、お医者様に言われビックリ。「蚊に刺されないように長袖長ズボンにして下さい」とも、それはいつもの養蜂スタイル。夏休みで鴨川シーワールドへの観光客の車が渋滞する頃でした。
鴨川出身で96才まで波乱に満ちた人生であった女流俳人・鈴木真砂女さんの代表的な句、
<羅(うすもの)や 人(ひと)悲します恋をして>が浮かびました、真砂女さんのように艶っぽく年を重ねたいものです。(なーんちゃって!)
黄熱病の予防接種はさらに大変で都心部の検疫施設のような所でしかできなく、しかもどこも予約でいっぱいで横浜の施設で何とかやっていただきました。私が大変という事はマダムもこんな事してるんだと思いながら。(黄熱病接種証明書がないとアフリカ諸国には入国できません)
そんなこんなで8月17日出発の日を迎え、成田からフランクフトで乗り換えリスボンに着きました。ガンビアの領事館が日本にはないのでリスボンにあるビルの一室のそこでビザをもらい、それがまた、あちらが指定した約束の時間に領事館の人は全然誰もいなくて、待つ人がいっぱい溜まってずーっと待たされ、大丈夫かガンビア?と不安は拡がり……….。「ビザがもらえないといけないからお役人に文句は言うな」とマダムに言われ半日がかりでビザをゲット。

アフリカ行きの前、せっかく来たのだからとマダムが「スペインに行こう」とその場でインターネットで良さそうなホテルを予約し、たしか<トロフューリョ>という街まで車で行き、ヨーロッパは色んな国と地続きなのでパスポートを見せることもなく車で行けちゃいます。
「16世紀の世界だよ」とマダムが言うように本当に石畳に鎧を付けた騎士が馬に乗ってパカパカ現れそうな街で、古城ホテルのような素晴らしいホテルも1泊ではもったいないくらいの世界で、ずっと浸っていたいところでした。が、翌日他のスペインの美しい街並みをドライブし、なんと2日間で1400キロを走破しまたリスボンに戻りました。私は時差ボケで助手席でウトウトしていただけでしたが運転しっぱなしのマダムお疲れ!今度は国際免許とってくるからね。
「ボルドーに知り合いがいるので行けるかな?」と訊くと「途中で1泊したらいけるよ」との事で、ますます国際免許を取らなくちゃと思い、美味しいスパークリングワイン探しに行きたーい!です。(いつになるやら)

8月20日いよいよアフリカ行きの日を迎え、リスボンからスペインで乗り換え、ガンビアの首都“バンジュール”の空港に夜到着。日本人はあまり訪れない国ですが金曜日の夜便でしたので、スペインからのバカンス客とスペインに働きに出て帰国するガンビア人で飛行機は満席でした。
やっぱりアフリカはとっても遠いです。乗り換え時間も入れるとリスボンから1日近くかかります。
ヨーロッパの国々の超綺麗なモダンな空港とは違い、なんだか汚く混乱している後進国らしい空港で入国の書類を書き、それを見せた時にお役人がニヤッとし、私の職業欄“ビーキーパー”を見て「私も自分のファームで蜂を飼っている」と言うではありませんか、「ウーン、お友達ですね」と私が言うと、そこはお役人のこと今度は無表情でした。
迎えのガイドさん現地人ペペさんと運転手さんがホテルに送ってくれ、私達のガンビア滞在はスタート。ホテルのTVニュースはアフリカ・リビアの内戦の様子とカダフィーの映像の連続でした。
翌朝ホテルの朝食のバイキングスタイルのクレープを焼いてくれる所に“ローカルハニー”と地元のハチミツが置いてあり、食べてみたら結構美味しいハチミツでした。暑い国だからハチミツ採れるんですね。

ホテルに迎えに来たガイドさんとのガンビア巡りは、海などのバカンスツアーではなくカルチャーツアーにしてもらいました。ホテルを出発しアフリカ初めての私は車から見る歩いているガンビアの女性達のカラフルな衣装に驚き、それは黒い肌に映え頭に上手におしゃれに巻いている布も誰一人同じ姿の人はいなく”ファッショナブル“で、すごく興味惹かれ綺麗で写真を撮りまくっていました。

初日はエコツーリズムとか言ってマングローブが沢山生えている沼のような所をずーっとボート巡りをし気持ちよくいい景色でした、ガンビアの場合そこは海水だそうです。
「次はジャングルです」とガイドさんが言ってジャングルウォークしていましたが、何だか房総の山の中と草とか似ていてピーナッツ畑なども有り、今から仕事に行くような感じさえしましたが、さすがアフリカ、ガイドさんが足元を指し“イグアナ”と言い1メートル位のイグアナが静かにいて、その動きを見てタモリさんソックリ!?!と思ったのでした。

そして街中の市場にも行き、果物や野菜・魚・衣料品など地元の物が沢山で丁度訪れたのは雨期のせいか、緑豊かなガンビアは飢餓に苦しむアフリカの国とは違い食べ物はとても豊富です。特に車で走っているとそこら中にマンゴーの木に美味しそうな立派な実がたくさん実っていました。朝食にもマンゴーが沢山有りとても美味でした。
翌日の早朝にはスコールの雨がずっと降っていました。2日目は首都バンジュールの博物館のような所に行きガンビアがイギリスから独立した歴史や女性の教育や地位向上に努めた大統領の事や、昔々の部族のような頃の品々を見て、その印象よりもその廻りの建物中からイスラム教の歌なのか音楽なのか祈りの唱え声なのか、とにかく“イスラム教”どっぷりの街中の雰囲気でした。
私たちのガイドさんも運転手さんも丁度“ラマダン”(断食)の月でしたので私達を昼食場所に案内しますが、自分たちは食べずに待っているのです。

そして地元のある一家を訪問させて頂き日常生活を拝見。
文化的な生活とは言えない暮らしぶりですが子供達のはにかんだ綺麗な瞳がとても印象的でした。それは黒人特有の身体的特徴の目なのかもしれませんが、私には<スッピンな瞳>に感じられました。観光地化した国の何かを期待して寄って来る子供達とは違い、汚れなき見つめられるとドキッとしてしまうとても美しい瞳です。

日本には物が溢れマスカラたっぷりの同じようなお化粧で同じ顔に見えてしまう女性達が多く(ニュースに出てきた渋谷に出没するタヌキのよう)と言っては失礼ですが。
クルマで走行中も珍しい東洋人の私達に道端の現地の子供たちがとても人なつこくニッコニッコの笑顔で手を振ってくれたりします、可愛いですよ。これまたスッピンな瞳で。

スッピンといえばもちろんミツバチ達もスッピンです。いつも仕事をしていると蜂の背中側から上から蜂の姿をみているのですが、ある時蜂を正面からマジマジ見たらミツバチの顔というか目(昆虫だから複眼というのか)ってハート型なんじゃないと思い、「ミツバチの巣箱の中はハートでいっぱいなんだ、ちょっとステキな事」と嬉しくなりました。ミツバチの巣箱の中はスッピンな瞳のハートでいっぱいです。愛があふれてるハートフルな世界。そんなスッピンな純粋なミツバチ達の瞳に見つめられても恥ずかしくない仕事をしなくては!
自然の中で仕事をしていて感じるのは、自然て全ての物が繋がって成り立っているんだなと感じます。蜂がお花に飛んで行ってフワリと止まり、「お花さんありがとう」といってるようにも見え、お花もまた「蜂さんありがとう」といってるようにも見えます。蜂は受粉のお手伝いをし蜜や花粉をもらいお花は蜂によって素晴らしい実や種を結実させる事ができます。
それに比べて人間は自然の中でいったい何をしているんだろうか?地球に対して何かできているんだろうか?と思ってしまいますね。
ミツバチと私からの少しばかりの恩返しは本当に微力ですが<Bee’s Honey Heart>(ビーズハニーハート)という活動をしています。(詳しくはHPトップページに)
その活動の中でユニセフへの協力をしていますがユニセフからの通信が定期的に届き、その中に津波の被害甚大であった宮城県女川町の子供さんの句が載っていてご紹介します。
<夢だけは壊せなかった大震災>

アフリカに話は戻り、海にある市場にも連れて行ってもらいまして、そこの海辺の光景は圧巻でした。海岸に魚を入れる大きなバケツのようなたらいのような器を持った女性がひしめき合っていて、海には漁をする小型船が沢山浮かび、男性が漁をし女性がそれを受け取るそうで、女性達はあの鮮やかな巻きスカートのような衣装のままで海にどんどん入って行くのです。車走行中に田んぼで田植えをしている様子も見えましたが、やっぱり鮮やかな衣装のまま農作業していました。生活力溢れていますガンビアウーマン。

ガンビアでは行く先々で「日本人は初めて」と言われました。ガイドさんの話ではセネガルの帰りに1泊する位の日本人はいるらしいですが。
今時どんなエキゾチックな所に行っても、たいていマクドナルドとスターバックスコーヒーのお店がありますがガンビアでは見かけませんでした。
そんなこんなで、まだ貧しさの中ではあるけれど心の鏡である瞳の美しさに触れられた3泊4日のアフリカの旅でした。マダムの協力無しではとても行けるところではありませんでした、ビッグサンキュウ!ビッグ迷惑ごめんね!御礼に1曲歌います、ノーサンキュウ!ですよね。(めっちゃガチョーン!)

ガンビアからまたスペインで飛行機を乗り換え無事リスボンに戻りマダムの家にたどり着き、
ピアノ大好き人間のマダムがピアノ弾きたい欲求がたまっていたのか帰宅早々スンバラシイ演奏が聴こえてきて(たぶんショパン)ベットでウツラウツラしていた私はナントそのまま10時間洋服も着たまま死んだように眠り続けたのでした。この何十年そんなに眠り続けた事ありませんのでやっぱりガンビア行きはすごく緊張感を伴っていたんですね。
実は超セレブなマダムには衛生的にもその他色々きつい旅だったようで「もう二度と誘わないでね」と何度もプリプリ言ってました、「うん、わかった」とその度に私は答えましたが絶対また誘っちゃうからね!時々とんでもなく大暴走する私に付き合ってくれるのはあなただけ。

心優しいマダムは日本への帰国までの間もあちこち観光させてくれて恵まれた10日間の旅となり、リスボンからミュンヘン経由で成田に無事到着し、アフリカよりも蒸し暑い日本の生活に戻りました。
ウチの車庫に着くと、いつもウチの裏庭をウロウロしている“お魚くわえてないドラ猫”がサッと逃げ去り、ファルコンが大歓迎してくれて「ファルちゃんだけだよ、お利口さん」としばし“好き好きハグタイム”をしている間に、アフリカでは1匹も刺されなかった蚊に刺されまくり、まだ私の血もおいしいのかとなぐさめながら荷物を運んだのでした。

結局Y子先生は10月半ばから学校建設の下準備にギニビサに行かれ、パリからダカール経由で入るそうで、パリで求めて下さったと思われるそれはそれは美味しい“マカロン”をくださいました。ガンビアの写真を先生が見てとてもギニアビサウに似た感じとの事でした。

ミュンヘンで飛行機を待つ間ここでサッカーなでしこJAPANが世界一になったんだ!とあのテレビで観ていた早朝の感動の決勝戦がよみがえり、いつも働きながら頑張っている<“なでしこJAPANN”に栄光を!>と思っていたので素晴らしい金メダルに大感動!優勝の瞬間ウルッときちゃいました。ヨッ世界一!!!

最近ラジオ族になりつつある私が12月19日(月)NHK・FMラジオ<まるごと千葉60分>(夕方6時~7時生放送)にゲスト出演し生放送なのでドッキンドッキンでして、途中つっかえたり何言ってるかわからないうちに前半12分後半12分アッと言う間に終わりました。越冬ミツバチやびわハチミツや養蜂のお話をしました。
綺麗にピッカピッカな新装NHK千葉放送局に行けたのは今年締めくくりのラッキーか?
キャスターの峰田雅葉(みねだまさよ)さんお世話になりました。お世話して下さった可愛らしい伊藤アナウンサー大変ありがとうございました。
今は東京在住の御夫婦で父が若い頃からずっと当養蜂園がお世話になっている方から「いつも聴いていないのに偶然聴いたんです」と嬉しそうにお電話頂き、父が天国から「聴いてやってくれ」と言ってくれたのかなと思ってしまいました。

今年の日本を、ちょっと弱り目の私を癒してくれたのは“マルマルモリモリ”のお二人。私の大好きだった祖母が<ふく>という名前でしたので、まなちゃんとふくちゃんによけいにメロメロしてしまいます。
<ひふみの蜂蜜ナンバーワン>と言ってくれているような(勝手な思い込み)1231イチニーサンイチ明日を歌おう!の紅白歌合戦でのお二人の出番がとっても楽しみです。
一緒に言ってみたいな<ナイスッ!>

12/23  れいこ

あまり蜂にとっては良くない一年でしたが来年はどうぞ“蜂の神様”良い年にしてください
言ってほしいな≪承知しました≫
世界中の悲しみが癒えていきますように、ついでに私にも幸せを……Bee Happy 2012

カテゴリー: はちみつ便り | 24.<スッピンな瞳> はコメントを受け付けていません

23.<魔法のしずく>

季節外れの台風がもう二つも発生し例年よりとても早く梅雨に入り、アジサイの花弁はまだ小さく緑色のままです。今また被災地にも大雨が降り自然の恐ろしさ続く年となってしまっています。
2011.3.11この国は大変な事態となりました。とても現実とは思えない光景に言葉もありません。それでも季節は巡り来てサクラもヤマフジもアカシアも花を咲かせましたが、その花々はいつもの年よりもほの白い感じに見えて死者を弔っているかのように思えました。
来るはずの明日を突然に絶たれてしまった方々、愛しんできた人を失った方々、原発で行方知れずの我が子を探す事もできない方々、幾万通りものそれ以上の多くの悲しみが生まれてしまいました。どうしたら力になれるのでしょうか。

地震発生時自宅からそんなに遠くない館山市内の蜂場がエサ切れの状態になってしまっていて給餌の作業を男性の手伝い人としていました。なんか変だなーと思い、アッ地震だと気付き、その内に治まるだろうと作業を続けていましたがずっと揺れ「大きいね、震度5位かな」と言いながら、家の中でない分そんなに恐怖は感じませんでしたが、その蜂場の竹やぶのちょっと向こうに住んでいる御主人が「ひふみさーん、大丈夫ですか?」と心配して声を掛けて下さって、「大丈夫です、ありがとうございます」と答えましたが「町ン中は大変な事になってるそうです」と言われ、すごく家の方が心配になり、携帯電話を何回かけても繋がらず、帰った方が早いねと急ぎ帰り、幸い、さほど人も物も被害はなく安心しましたが、停電で信号は止まり、ウチの下にある踏切の遮断機は降りっぱなしで交通渋滞となり、近くのショッピング
センターのお客さま達がたくさん当方の前の八幡宮に避難してきて何時間も夕方の寒い風の中でした。
地震そのものの被害はなかったものの、計画停電などその他色々の影響でだいぶ仕事が乱れ今までにない大変な春を過ごす事となってしまい、仕事以外何にもする余裕のない日々でしたが、振り返り大震災の前と後の出来事を記します。

まだ世の中がバレンタインデーやホワイトデーに浮かれている平和な日本であった頃の2月16日東京・有楽町のニッポン放送のスタジオでラジオ番組の収録をしました。
野菜を使ったスイーツを作る方として有名なパティシエでいらっしゃる柿沢安耶(かきさわあや)さんがパーソナリティーを務める「ザ・ボイス・オブ・ファーマー」という毎週金曜日夜8時からの番組の<ハチミツ>の回の放送分のゲストでした。
収録時間までニッポン放送内のカフェでお茶を飲みながら、「学生の頃よく試験勉強しなくてはいけないのに勉強もせずオールナイトニッポン聴いてました」とか「ラジオって映像がない分頭に入ってきますね」「そうなんです」とニッポン放送の方とお話しし、いよいよ金魚鉢とよく言われるスタジオへ。先ず柿沢さんと名刺交換し「こんど”野菜すし“を始めたんです」とナントおしゃれな六本木ヒルズにオープンされ、ウーン行ってみたい。柿沢さんノリにノッてますね。
収録は瞬く間に終わり、あまり何を言ったか覚えてませんが、収録中天から私に降って来た言葉は<魔法の滴(しずく)>。「ハチミツって魔法の滴のようですね、とっても甘くて美味しいんだけれども体にいいって素晴らしいと思うんです」と。

養蜂やハチミツの基本的なお話をしてハチミツの試食コーナーもあり私の持参した物を色々食べて頂きました。
収録日前日もしっかり私は山仕事をこなし、番組で紹介するハチミツを使った試食品を夜中に作っていました。頭の中で「チャンチャンカ・チャカチャカ・チャンチャンチャーン」とお料理番組のテーマソングが鳴り、しょうが・カボチャ・人参・ゆずの皮などをトントン・トコトンまな板に音を響かせて切ったりしていると、ちょっと女子としての喜びが・・・・・・・。
ワインを温めてハチミツを入れシナモンスティックでかき混ぜる“ホットワイン”も紹介したいなぁーと、試飲として「お酒はぬるめの燗がいい~」と八代亜紀さんの名曲を歌いながら一杯目を飲み、「ウィスキーがお好きでしょう~」とSAYURIさんの歌を歌いながら二杯めを飲みつつ、刻んだ材料をハチミツたっぷりでコトコト煮込み(キッチンドリンカーか?)そんなこんなであまり眠る時間もなくなり、朝、ビンに詰めた試食品をリュックに入れいざ収録へ。揺れる高速バスの中でメイクをし、なんだか変な顔のショボショボした目のまま。スタジオではそんな私の前に超美人パッチリおメメの柿沢安耶さんが、なんとお綺麗なんでしょう、ベジタリアンとお聞きしました。ステキな野菜スイーツを作られる方はとても美しい方でした。収録終了後ウチのホームページに載せる写真に入ってもらえますか?とお願いすると、まわりの方々はチョットという空気感でしたが「いいですよー」とニコニコ小走りに来て下さいました、美しい方はやっぱり心も美しい!

その試食で柿沢さんにもスタッフの皆さんにもすっごく好評だったのは・・・・・
★バニラアイスクリーム+プレーンヨグルト+びわハチミツのデザート
★しょうがをスライスしてハチミツに漬け込んだ”しょうがハチミツ漬け”.(そのエキスを
ドリンクにしたり、しょうがを食べたり).
・・・・・・でした。アイスクリームの美味しい季節ですし、“新しょうが”も出回りはじめましたのでどうぞお試しあれ、超簡単“暑さ乗り切りメニュウ!”
放送日は3/4(金)でしたので翌週だったら地震で放送されなかったでしょう。ニッポン放送のスタッフの方々・電通の方々・千葉県庁の方大変有難うございました。

2月19日(土)東京・千代田区にある“都市センターホテル”に於いて<生き物文化誌学会>の「アジアにおけるミツバチとヒトの文化誌」と題される会に出席しました。
千葉県養蜂協会からは早坂会長と私の二人の参加でした。ナント秋篠宮殿下が隣の隣の机の斜め前の席に普通に座ってらしてビックリ!
生き物文化誌学会副会長・小田氏の講演とタイからみえられたチュラロンコン大学とメージョー大学の教授であられるシリワット ウォンシリ教授の講演があり、五千年前にエジプトで始まった養蜂や、日本やその他アジアでの養蜂の歴史や人との関わりなど、東洋ミツバチ中心のお話でした。TBSテレビの屋上でもミツバチを飼い始めるというお話もありました。
会の後半“質疑応答”の場面では秋篠宮殿下も積極的に手を挙げ質問され、生き物に造詣深い真摯なお姿でした。
続いての交流会の立食パーティーの席は参加者同士名刺交換のやりとりが多く、私は畏れ多くも秋篠宮様に名刺をお渡しし、その時の凄く短い会話をご紹介しますと・・・・・
「千葉県で養蜂をやっているものでございます、宜しくお願い致します」何か話題がと・・・・
「コスタリカに行ってらしたんですか?コスタリカは良い所ですか?」
「はい、世界中の全種の5パーセントの生き物がいます」と穏やかにお話しくださり、あまりお話しても失礼かと、天皇陛下のお具合が心配な時期でしたので、
「陛下のお元気お祈りしております」
「ありがとうございます」と短く終わりました。その後、母の好きな皇室番組で紀子様とのコスタリカ御訪問の御様子拝見いたしました。殿下がミツバチにも関心を持って下さっているのは有り難い事です。感謝・感激!
家を出る時名刺が少な目だったので「イケメン順に渡してくるね」と言った私なのでした。
<いのちドラマチック>の福岡伸一先生もいらして「拝見しました第一回目がミツバチでしたよね、ベストセラーの御本も読ませて頂きました、アメリカでのお話おもしろかったです」と解ったような解らないような事を言い、映像のままのお優しい先生とも遭遇。

3月8日(火)NHK教育テレビEテレの朝の番組<シャキーン>の天才的なあやめちゃんを
師匠と仰ぎ(ナゼに?)よく視ていますが<ミツバチの日>と放送していて嬉しく拝見。
蜂と猫のぬいぐるみが合体したという、“調子に乗るのが玉にキズ”の憎めないキャラクターの“ネコッパチ“君が早口言葉「みっつの積み木でミツバチダッチ」を連呼していました。
最近のシャキーンでは<幸せって何?>のコーナーで、小学校低学年とおぼしき男の子が、「生きてるって事」とズッキーンと核心をつくような事を言い、続けて「おいしい物がたべられるから」と答え、ウーン私と同じねと思ったのでした。
毎朝「今日も一日シャキーン!」と言ってもらって元気をもらっています。
以前当養蜂園で収録したガチャピンちゃんが採蜜するシーンが放送されていた<ポンキッキ
ーズ>もとてもおもしろいです。色々勉強になります子供番組。

そのNHK教育テレビEテレの小学生向け理科番組のロケが当養蜂園の蜂場であり、1回目のロケはミツバチ化している私にはきつい、まだサムーイ頃のサムーイ早朝でした。(温度によって昆虫の動きがどうなのかを考えさせる番組のようでして)
小学4年生向けの「ふしぎがいっぱい」の出演者ひとみちゃん役の吉田仁美さんは、寒さで私など鼻水たれてくるは顔は強張るはの状況の中、太陽のように明るく元気で、真夜中に館山に着いたそうですがイヤな顔一つ見せずとびっきり感じの良いスバラシーお嬢さんでした。略して“スバガール”若きプロフェッショナル!これは頂戴したひとみちゃんが歌っているTVアニメ「そらのおとしもの」のオープニングソングのCDです。

あまりに寒い悪天候の為、3/9に再度ロケがあり、<王様と私>のミュージカルに出演されているひとみちゃんはその日急ぎ東京に帰りましたが、スタッフの皆さんはまだ残り当養蜂場と鴨川の千枚田(せんまいだ)で何日かロケとの事でした。そして地震に遭ってしまいました。
地震当日私もNHKスタッフさんの事が心配で困ってるんではないかと「うちの古い家に泊まれるし、食糧もありますから」と伝えたかったのですが携帯電話は繋がらず、結局翌日電話頂きアクアラインが通れないので丘まわりで帰りますとの事、「兎に角みなさん無事でよかったです、何かあったらウチに来て下さい、気を付けて」と帰路の無事を祈りました。
その「ふしぎがいっぱい」の3年生向けの番組にもウチのミツバチが登場し、三国連太郎さんのような渋いステキなカメラマンさんがじっくり粘り強く撮影されていた映像は、お花の細部のアップやミツバチが顔を花粉だらけにして一生懸命花粉ダンゴを足に付けていく様子がとても美しく感動的でした。しかし何だか命がけのロケになりスタッフの皆様大変お疲れ様でした。

その次の取材は千葉テレビ<熱血BO-SOTV>という番組でリポーターは安田大サーカスのクロちゃんで3/26(土)と3/27(日)に放送されました。菜の花満開の当養蜂場での採蜜の様子と、父と母のローヤルゼリー採取方法開発秘話や、びわハチミツなど紹介して頂きました。地方テレビですので視られた方は少ないかもしれませんが菜の花がとてもキレイで、「クロちゃん“晴れ男”なんじゃない」と私が言ったほど雨っぽい予報が明るい春の日差しの晴天となりました。
クロちゃんはさすが松竹の芸人さん、とても優しい真面目な好青年。お笑い系の方はとっても真面目な方が多いですね。収録中蜂場の地主さんの幼い娘さんが見学にいらしたんですが、そのお嬢ちゃんがクロちゃんに、手のひらいっぱいのドングリをあげたら、目線を同じくしてしゃがんで優しく受け答えしてくれていました。4/26(火)のNHK<仕事ハッケン伝>によると保育士を目指し短大で学んでいたそう、なるほど納得です。
蜂場から当店に移動し「クロちゃんすごく優しいんだよ」とお店の人たちに言うと、「照れるじゃないですかー」とのワントーン高い声のクロちゃんでした。ワワワァー!
その番組で紹介しきれなかったのは、米粉のパンに粒マスタードとびわハチミツを塗り、ローストビーフとレタスを挟んだサンドウィッチ、スタッフさんにも大好評の美味でした、これも超簡単美味しいレシピです、お試しあれ!

4月に入り、以前ブログで紹介した“日本のステキ女子”建築家のY子先生がお店にブラッと寄って下さいました。いつもスッピンでラフなスタイルの若々しい全然変わらない先生です。
山仕事忙しく私がお店に居るのは2.・.3ヶ月に1回位ですがご縁のある方にはそんな時によ
くお会いするので不思議です。アフリカに行ってらしたそうで「いないいないばー」しているような可愛いパッケージのショコラ菓子と地元の道端で売っていたというピーナツをお土産にくださいました。
そのクーデターで学校建設が中断したままの<ギニアビサオ>というアフリカの国に行っていたそうで、また学校建設がはじまるそうです。「じゃあまたアフリカに行かれるんですか?」とおききすると、8月後半に行きJICAの職員さんと滞在されるそう。
そこで私は「そうだ京都行こう」みたいに「そうだアフリカ行こう」と思ってしまったのでした。
そこからY子先生に矢継ぎ早に質問し、パリかリスボンからその国に入るとか、小さい国なので日本に大使館がなく、ビザはパリかリスボンで取るとか、予防注射は日本で黄熱病だけするなど色々と具体的情報ゲットしすっかり行く気満々!
現地はポルトガル語だそうで、そうだポルトガル語の達人の友人マダムがいるので一緒に行ってもらおう、隣のセネガルがとっても良い所だそうでバカンスも楽しめるかもと思いは巡り、このところの法事とお仕事だらけの生活からしばし脱出だー!お盆の行事サッサカ頑張って済ませて行かなくちゃ。
<アフリカ学校建設・現場見学ツアー参加者募集中!!!>

4月10日(日)大震災からあと1日で1ヶ月という日、NHK教育テレビで放送されたアーカイブス「宮沢賢治・東北の魂」という番組は感動でした。
1992「イーハトーブ幻想曲 宮沢賢治 音楽への旅」という過去に放送された番組と岩手県在住の作家高橋克彦さんのお話でした。
詩人・童話作家であり音楽家でもあった賢治が歌を作り歌を通し「本当の芸術は働く汗の中
から生まれる事」を伝えようとし、また大地の大事さ郷里の美しさを教え、郷土を愛する事を生徒に教えたそう。
また、高橋さんは「優しさが心の中に芽生え定着するとその人間は頑張って生きていける事を宮沢賢治はわかっていたのではないか」と話されていました。優しいススキが倒れないように優しさは強さより強いのだそう。
宮沢賢治の“思い”が生き続ける岩手も東北も日本中「夏ノ暑サニモマケヌ」で頑張っていきましょう!
桜井洋子アナウンサーのお喉が心配でした。当方の少しの取材の為に養蜂の本を1冊読んで来て下さった素晴らしい方です。

大震災からずっと日本中に重苦しく長く感じる胸つまるような日々でしたがとても華やぐ心にしてくれたのは4/29のイギリスのロイヤルウェディングでした。
キャサリン妃のその美しさを引き立てるシンプルなウェディングドレスと、手にする私の大好きな生のスズランのお花に少しジャスミンの入った清楚で小ぶりのとってもラブリーなブーケに何だか胸キュン!そしてとても絵になるキスシーンにもウットリ。また憧れのステキな笑顔の方を見つけました。(生まれ変わったらキャサリンという名前になりたい私ガチョーン!です)

4月30日(土)最後に東北に帰る蜂屋さんを見送りました。
その秋田県に帰る蜂達を積む14トンの大きなトラックの運転手さんはナント岩手県釜石で津波に遭ったそうで、14トンのトラックは流され自分は逃げられて避難所で一晩過ごしたそうです。その運転手のお兄さんの話によると、避難所は映像に映るより悲惨な所で、食べる物もなく寒いけど寝るだけは寝られたそうですが、ここには書けないような生々しいお話に更に被災された方が気の毒に思いました。
幸い当方の知り合いの東北の蜂屋さん達は皆さん海岸線より山の方の方々で被災は免れましたが、停電が続いたりガソリンが買えなかったり東北自動車道が通れなかったりで困っていました。が、福島県の海岸線は割と暖かいようでそこに越冬に来ていた蜂は流されたり放射線のお蔭で置き去りにされたりで、たぶん全滅かもしれません。
無事に東北に帰られた蜂達がんばって働こう!

年末から年頭は豊作だった枇杷蜜を絞り、そうこうする内に今年は寒かったものの晴天が続き菜の花も沢山咲いてくれて、いつもの年であれば春の忙しさが一段落したら、その採蜜をしますが、今年は計画停電などで、これはただならぬ事でまた何か起こるかもしれないし先が読めない、と、不安がよぎり、一気に採蜜作業をし超人的なめまぐるしい忙しさになってしまい私はヨレヨレしてしまいました。(本格的に採蜜作業する時は8枚蜜巣を入れ電動で回る大きな遠心分離機を使います。)

そのせいもあり蜂達の世話がワンテンポ遅れ、生命力溢れる蜂達に王台(おうだい)を沢山作られ、だいぶ分蜂(ぶんぽう)されてしまい、私の中のギネスブックが大幅に塗り替えられました。プチ反省!、
5月に入ってから、いつか崖崩れした崖10メートル位上の杉の木に2つ分蜂していて、私はスパイダーマンならぬスパイダーウーマンのように崖をよじ登り、1回目は上手く登れたのですが2回目に登る時半分登った所からズーと滑り落ち持っていた巣箱が落ちた私の腰骨を直撃し、「ウーこんな時に骨折なんぞしてられない」と、カラスにカァーカァーと笑われながら2・3分うずくまり、3回目はすんごく慎重に時間をかけ登ったのでした。ロスタイム3分。

とても迷惑な早くなんとかしてほしい原発問題。当方では菜の花はちみつ・枇杷はちみつ共に、食品環境検査協会・横浜事業所に検査を依頼し、ヨウ素セシウム共不検出でしたので証明書を出して頂きました。ご安心ください。
ちなみに最近ちょくちょく来る館山市観光協会からの館山の海水も検査結果のFAXによると、不検出だそうです、どうぞ安心して館山の海にいらしてください!

いつもの越春よりさらに大変だった多忙さでバッテリーのあがってしまった私の車に色々チャージして(自分にも)ピッカピカに磨き(自分も)横浜や鎌倉辺りまでドライブしたかったけれどもう6月になってしまいます、また秋田に行かなくては。
東北の蜂屋さんたちの話によると地震で東北自動車道はボコボコでスピード出せないそうですが<中央フリーウェイ>を歌いながらゆっくり行きましょう。
ボン・ボヤージュと一年の船出を祈ったのにボン・クラージュだらけの日本になってしまいましたし、節電モードでなんだか不景気な弱気モードだけど、昨夏一二三投手の活躍した夏の甲子園は早朝からのゲームで開催されるそうでとっても楽しみです。この春のセンバツで感動した選手宣誓の言葉のように「生かされている命に感謝して」せいいっぱい日本の皆様がんばっていきましょう!
悲しみの心に灯りをともせる“魔法のしずく”をさがしながら………….

5.31  れいこ

~年下の男の子~と歌ってくれたあったかステキ笑顔の美しき人、「天国で被災された方のお役に立ちたい」との美しい御心のまま召されました、お姿は見られなくなっても皆の心の中に………..無念の多くの多くの魂にただただ合掌

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22.<感謝・感激!>

寒さの中にもぷっくらと可憐に咲いてくれる蝋梅(ロウバイ)に思わず顔を近付けると、とてもよい香り、目を瞑りしばしウットリ。静かで暖かなお正月を迎えられました。
Bonne Année!遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。
こちらでは年末に吹き荒れた強風が大晦日の午後から弱くなり不思議なほど夕方にはピタッと止みました。こちらが風の時に、東北の蜂屋さんから電話があると北国では雪だそうです。
風はちょっと悪者ですが良い事もあり、フワフワモコモコの雲を全部流してくれるので、海の向こうに富士山がとてもきれいに見えるようになります。

海からの強い西風は房州名物ですが、クリスマス前頃から、これでもかこれでもかと連日吹き続け、まるで一年間の忘れてしまいたい事や、してしまった事をみーんな「痛いの痛いの飛んでけー!」と吹き飛ばし、無かった事にでもしてくれそうな勢いで。
私の反省も恥ずかしかった事も全部飛ばしてくれたかもしれません。(と、思っちゃおう)
風もおさまり、当方のお隣の八幡宮では“紅白歌合戦”が終わった頃から初詣の人で賑わいました。地元の太鼓を演奏するグループが迫力あるカッコイイ演奏してくれたりします。すぐお隣のパワースポットなのにお参りしてない私。

その八幡宮の秋の祭礼の時に頂いた手拭いを頭に被り、気合いを入れて張りきって採蜜(さいみつ)しているのは母です。
<蜂屋の女房>の母は採蜜が大好きです。なんだかショボショボしてても採蜜となると急にイキイキしてきます。やっぱり蜂屋さんにとって蜜が入ってくれて蜜を絞る時は最高に幸せを感じるんですね。冬の12月に来て蜜が採れるなんて尚更です。
昨シーズンは×なシーズンで一応ビワの花は咲きましたが、花の数が少なく、そういう時はその咲いてる花に蜜のふき方も悪く香りもあまりなく、ビワ蜜は不作でした。夏の長雨のせいのようでした。

10月の下旬頃に一番早くに咲き始める枇杷畑に着き車を降りるとフワーと良い香りがして、「今年は沢山咲いてくれそうな……..」と何だかワクワクしました。ので、蜂達の好調さをキープする為の手入れをしつつ、ビワ蜜を集めさせる為に巣箱の中を調整し、ビワ蜜用の巣を入れたりとずっと頑張りましたので、私も超嬉しい!
よくお米を収穫するのに八十八の手間がかかると云いますが、いまどき蜂蜜を採るのには語呂合わせではないけれど、八十三の手間ひま掛かるなと思ってしまいます。
その昔は蜜源のお花が豊富でミツバチを取り巻く環境も良く、自然と蜜も良く採れたようですが、現在では、蜜源も減少しミツバチの生きずらい事が多くなり、本当に手間ひま掛かります。
(日本の領土を自国の領土と主張してしまうクレイジーな国々ではまだまだ野蛮なところがあり、日本では到底認められない怖い物を使い、手間ひまを省き農業をしてしまっているようですので、本当に口に入れる物は気を付けた方が良いと思います)

その頑張りの甲斐があり(昨年も期待を込め作業しましたが少ししか入りませんでした)今シーズンは大流蜜(だいりゅうみつ)となっています。12月21日には巣箱からビワ蜜たっぷり溜まった蜜巣を引き揚げてきて第1回目の採蜜作業をしました。巣箱の中で蜂達に大事にされていた蜜巣はミツバチ達の温もりであったかーいんですよ。
幸いな事に、気象予報が、「10月下旬から11月中旬の陽気でしょう」と伝えて下さるように、とっても穏やかに暖かな12月であったので、その天候と、お花の豊作と、ミツバチの良い働きぶりとが全てうまく合致してくれてスバラシー蜜が採れました。<感謝・感激!>アメアラレ!

長年の当養蜂園の歴史の中でも自画自賛できる、味良し・色良し・香り良しの素晴らしいビワ蜜です。絶品を超えた<べっぴんビワ蜜>とでも言いたいような最高に美味しく綺麗な蜜が採れました。しかも<幻のハチミツ>と言う人もいる位とても希少価値の高いビワの蜜です。
蜜巣のミツロウの蓋を包丁で切って削ぎ落す作業が次から次で、私の右手が腱鞘炎になりそうですが、こればかりはどんなに時代が進んでも手作業するしかなく、ひたすらやっています。

遠心分離機にその蜜蓋削いだ蜜巣を入れグルグル回しはじめるとビワ蜜が飛び散りとても良い香りがします。クリスマスも大晦日も彩蜜していました。働き過ぎ!また胸のボタンがピコピコ点滅してきた感じです。すんごく疲れちゃった時には「ファルちゃん疲れちゃったよ」とファルコンをギューッと抱きしめるとファルコンは暫く我慢しててくれます。

そのビワのお花の写真を撮っているのは玉川大学農学部の佐々木教授です。新年1月6日朝日新聞の記者さんと来訪されました。小石川植物園の御血筋という、“世が世ならお殿様”との感じを受ける方ですが、植物の視点からとミツバチなどの昆虫の視点からの両方にお詳しい佐々木教授ならではの「蜂から見た花の世界」という素晴らしい本を出され、今回はその本と環境についてのお話をからめた記事が1月半ばに朝日新聞に掲載されるようです。こう御期待!
数時間の間でしたが、植物がどういう戦略で昆虫を呼び込もうとしているのかとか、ミツバチやお花に関するお話させて頂き勉強になり楽しい時間でした。
玉川大学にはミツバチ化学研究所があります。1月9日の3連休の真ん中の日に玉川大学で<ミツバチ科学研究会>があり、またまたミツバチの生命を脅かす“アカリンダニ”というミチバチの体内に入り込んでしまう厄介者が外国から入って来てしまったようで、その勉強の為、講師にみえられる名古屋大学のK教授のお話を聴かなくてはと出掛けたのでした。新宿からもうちょっと近いといいな、羽があれば飛んでいけるのに・・・・・・。

11月29日には東北地方から暖かいこちらに訪れる“越冬ミツバチ”の様子を伝えるNHKニュースにチョコットだけ登場。朝から地元の記者さんが取材され正午のニュースから夜まで何回かニュースに登場しました。夜7時のニュース7(セブン)の最後にもミツバチ達が映し出され、「上手に冬を越して、また春から元気に働いてね!」と武田真一アナウンサーが言って下さり、母と一緒に、「なんて上手に言って下さるんでしょう、本当に蜂達が元気に春を迎えられそうだね」と感謝・感激!したのでした。私のぶっきらぼうの言い方とは全然違いスバラシー、天皇陛下もアナウンサーの事を褒められていましたね。

天皇陛下といえば、館山市の<ふるさと大使>になって下さっている<さかなクン>が絶滅したとされる<クニマス>を発見され、陛下のお誕生日会見で功績を讃えられていました。やったね、さかなクン!!!長年のご努力や、これまた素晴らしいさかなクンを育て上げられたお母様の長年の応援あっての事と、当方皆で感激!カンギョキ!でした。
ミツバチ越冬の様子は新聞社も沢山取材にみえて、翌日11月30日の朝刊に載りました。朝日・読売・毎日・・・・・・と合計7紙で写真付きで紹介して下さいました。なかでもY新聞に載った写真は私のアゴのラインがより強調されアントニオ猪木?のようになってしまっていて(ごめんなさい猪木さんは熱きハートの素晴らしい方です)当養蜂園のお店の人たちと掲載紙を見ながら、「キャー、Y新聞全部回収しなくちゃ」と笑いましたが写真は正直に実物を写し、ミツバチの引き立て役なのでしょうがなし。
ミツバチの越冬の様子を見守るように記事にして下さり感謝です。

館山市の<ふるさと大使>になって下さっている方のお一人で、チャンチャカ・チャカチャカ・チャンチャンチャーンとテーマソングの名曲にのってNHKのお料理番組にも登場される川上文代さんのレストラン<デリス・ド・キュイエール>に12月17日行ってきました。高校生の頃仲良しだったSちゃんから○十年振りにFAXが届き、同窓生で忘年会をやるので・・・・というお誘い。「Sちゃんにずーっと会いたかったので行きます」と返事をし渋谷駅のモアイ像の前19時15分皆と待ち合わせ。

美味しいお料理とシャンパンと懐かしい面々とのタイムスリップしたかのような楽しい幸せなひと時でした。お寺の御住職あり、ドクターあり、チョットやんちゃだった人は社長さんになりと色んな人生となっています。まるで誰だかわからない人もいて、その人が席をはずした時に「ねーねーあの人誰だっけ?」と訊いたりして。
Sちゃんとは高校の午後の授業を抜け出して<風と共に去りぬ>の映画を観に行き(先生ゴメンナサイ)、映画を観終わって映画館を出た時、「ひふみさんてメラニーみたいな人ね」と誰も信じてくれないような事を言ってくれて嬉しかったのを私は憶えているけれど彼女は忘れてるだろうな。横浜のお嬢様学校に進学した彼女にユーミンの歌に出てくる<ドルフィン>に連れて行ってもらってソーダ水を頼んだかどうかは忘れてしまいましたが、春の鎌倉に行ったり、箱根<彫刻の森美術館>に行ったり色々思い出がよみがえりました。

川上文代先生はとっても清潔感溢れるお優しい方でお忙しい時間帯なのに何度も顔を出して下さり、最後お店先でお別れしていると房総から新鮮な食材を積んだバンの車が到着しました。川上先生のお料理教室に通いたくなった私。初夢か?!?
年末年始の忙しさからやっと解放され私の休日となった1月12日川上先生がNHKの朝の番組<あさイチ>に出演され美味しそうなお料理の実演と館山の事もPRして下さっていました。

憧れの鈴木京香さん見たさに見ていた暮れにやっていたドラマを主人公の京香サマになりきって(思いっきりガチョーン!)毎回その展開を楽しみにしていた視聴者の一人でしたが、最後は<男は滅び女は栄える>と凄い結末でした。できれば両方栄えて欲しいですね。
ミツバチのオスである雄蜂(ゆうほう)は女王蜂とのハネムーンでその役目を果たすと即絶命してしまうそうです。それはミツバチ社会の事ですが何だかドラマと重なって思えてしまいました。
それにしても京香サマのようなステキ美女なら有り得る夢のようなラブストーリー。
ドラマの舞台である編集室の机にあった<甘いミツバチ>という本がやけに気になり、実在するなら読んでみたいですね。

そしてミツバチに関する事が有りそうだと見てしまった<爆問学問>という番組で、東大の先生によると、ミツバチは1秒間に250回羽ばたき1秒間に300回の羽ばたきを視る事のできる素晴らしい動体視力をもっているとの興味深いミツバチの能力の高さのお話に驚きました。スゴ技をもたらすスゴい能力がまだまだいっぱいミツバチには有りそうですね。
勉強不足でウサギとカメのお話でいえばのろまなカメの私ですがそんな能力高いミツバチ達の生や働きを全うさせられるよう今年もがんばりましょう。何よりもミツバチに感謝しながら。
凸凹で細い山道だけど<中央フリーウェイ>を口ずさみながら山仕事始まりました。
<出会いは財産>と誰かが言っていたけれど今年はどんな事や物や人に出会えるでしょうか。いっぱい感謝していっぱい感激できる年になりますように!

こちら南房総のこのところの強い冷え込みにもサザンカはずっと綺麗に咲いてくれていてミツバチや蜂屋さんには心強い感じです。
山茶花の花言葉は………………<ひたむきに愛します>

2011.1.13  れいこ
粋な奴だねタイガーマスク!!私達の心にもあったかなお年玉ありがとう
皆様の新しい一年の旅立ちにボンボヤージュ!

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21.<永遠なるもの>

まるで父の命日に合わせてくれたかのように彼岸花がいつもの年よりとても遅く真っ赤に咲き、萩のお花が咲き、金木犀(キンモクセイ)の小さく可愛らしいお花が濃い香り漂わせ、秋のお花が「次はお願いね」と次々リレーして行くように、今は野菊とセイタカアワダチ草がその花の盛りを迎えています。

意外かもしれませんがセイタカアワダチ草は蜜をふき、ミツバチが飛んでいきます。オレンジ色や黄色の花粉ダンゴを両足につけルンルンで巣箱に帰ってきます。アレルギーの原因では?と疑いをかけられ悪者ぽかったセイタカアワダチ草はそうでもないようで、冬を迎える前の蜂達を蜜や花粉で元気にしてくれる私達にはありがたいお花です。
昨年は悪い年の悪循環であまり咲いてくれなかったのですが、今年はたくさん咲き、房総のそちこちを黄色く染めています。でも10月は冷たい雨の日が多く、せっかく咲いてくれているのでミツバチが飛んで行けるよう雨よ降らないで、晴れてほしい!

9月と10月は毎日襲って来るスズメバチ退治と、スズメバチより恐ろしいダニ予防に必死でした。蜂場に着くとまずはスズメバチ退治。ひとつのミツバチの巣箱を集中攻撃しているスズメバチを一匹粘着シートにつけると、みるみると他のスズメバチも数分間で20匹位くっつき、いくらもがいてもそのシートからは抜けられず息絶えます。
昆虫捕獲のネットでも捕まえますが、不覚にも「アレ、アレレレッ・・・・・」と捕えたつもりが、たまに捕り逃したスズメバチは、私の顔のすぐ前の真正面にブンブンいっそう凄い羽音をたてて飛び、「カチカチカチカチ・・・・」と固いくちばしのようなアゴを鳴らし、白い毒液のようなものをタラーッと1メートル位垂らし威嚇してきます。スズメバチとの睨み合い、迫力あり緊迫して怖いです。息を殺し一発集中「エイッ」と捉えます。(こんな事している女子がいるでしょうか、ホントに)
今年のVSスズメバチは“連戦連勝黒星なし!”先ずは一戦交えてから仕事にとりかかります。そろそろ終息してきましたがこの2ヶ月間は気の抜けない日々でした。さすがに暑さは落ち着いて来ましたが、色々とミツバチを守る“いきものがかり”は大変です。 
「アー、温泉にでもいきたいなぁー!」  ババンバ・バン・バン・バン、はっ・ビバビバビバ・・・・・・。

ミツバチのように触角もなく感覚のニブい人間の私が五感を研ぎ澄まし、なるべく感じやすい体質になりたいと思いながら仕事をしていますが、ごまかしのきかない自然やごまかしのきかない生き物を相手に悪戦苦闘をしているわけです。この私がいくら五感をとぎすましても、たかが知れていてミツバチなど自然界の生き物にはかなうはずもなく、その分ミツバチの心に添うよう心を寄せて仕事をしています。ビンビン感じるヒトになりたいんですが………..。
山の静けさの中、風の音・水の音・空の移り変わり・木や草の様子・ミツバチの動き……etcミツバチが何を欲しているのか長年の勘をたよりにニブいながら毎日向き合っています。

長野県の養蜂会社の方にも聞きましたしNHKの<ワンダー×ワンダー>というテレビ番組でも紹介されていたように<ハチクマ>という渡り鳥がスズメバチの天敵のようで、スズメバチを寄せ付けない臭いを出していてスズメバチの巣を食べてしまうそうです。南房総にも飛んできて欲しいな、ぜひぜひカモーンハチクマちゃん!♪♪房州よいとこ一度はーおいでー♪♪

蜂屋さんはそんな事でひるんではいられません、東北の蜂場には<クマ>が出ます。これは何年か前に青森の蜂屋さんが撮った写真です、<クマ>です。青森にも秋田にも山形の蜂場にも、最近ニュースにも度々登場するようあちこちに出没しています。甘くておいしいハチミツが大好物なんですね。

最近ウチにみえた山形県の蜂屋さんの話でもクマに困っているそうで、クマは物凄く蜂場にやってきて、ビリビリッとする電線は蜂場の周りに必ず張ってあり、それを張ってない時に30群もの巣箱をやられてしまったそうです。ここ数年は秋口に出没していたクマが春先から出没するようになってしまっています。クマ退治をすると1・2ヶ月の間に数十頭捕まるそうです。
みんな一生懸命生きているのですが…………。

9月27日(月)天皇皇后両陛下が千葉県で開催の“国体”の為、こちらにもおみえになられました。ピリピリの物凄い警戒の中、お車でのお姿まぢかに拝見させて頂きました。お忙しい御公務の中“ロイヤルスマイル”、ソフィスケイトされた“日本のエレガンス!”ですね。
美智子さまのハープをポロローンと奏でるお姿も憧れです。お健やかにお誕生日をお迎えになられおめでとう存じます。
お車待っている人波を警備する警官の方が「そのラインから体や首を出さないで下さいね、僕の首が飛びますから」と笑わせてくれましたが、マジな事のようです、凄い警備でした。

その国体で館山を会場での剣道では地元安房高校剣道部が単独チームで臨み少年男子の部で見事優勝!春の選抜大会・夏のインターハイ・秋の国体と<三冠達成>し、“史上初の快挙”だそうで、祝賀会も先日催され一緒に喜び讃えました。
地元の2選手が入っている女子も優勝!NHKの教育テレビでの中継をドキドキしながら見ていました、小さい頃から見ている子が立派な選手になり眩しいですね。やったね!ダブル優勝!ご両親にもおめでとう!

10月2日(土)県北にある船橋競馬場で<千葉県畜産フェアー>が開催されウチのハチミツを車に積み込み行ってきました。高速“館山道”を<中央フリーウェイ>のボリューム大き目で一緒に歌いながら競馬場へ。船橋競馬場では、ミツバチを供養するように馬たちも供養されていて先ずお参りをしています。
千葉県養蜂協会の会議で、なぜか毎年私が売り子さんになるお鉢が回ってきてしまい<国産はちみつPR係り>務めました。お天気もよく結構な人出でした。巣箱から抜いて持参した蜜のたっぷり溜まった“蜜巣(みつす)”をスプーンですくっての試食が大人気でした、本物の貴重な<国産はちみつ>の味に皆さんニコニコでした。美味しいものは人に“笑顔をもたらす力”があり素晴らしいですね。
千葉県の畜産物の美味しいものを色々PR販売しているのですが、お隣は牛ステーキをジュージューおいしそうに焼きながらの販売で、私の“食いしん坊”を察知されてしまったのか、「これ食べてください」と頂いてしまいラッキー!
館山からはちょっと距離がありますので近くに前泊しますが、私の“遠回り好き”“寄り道好き”がムズムズし、雨で順延になったパリーグ・クライマックス戦進出をかけた最終戦を観戦するべく、ハンドルが夕方の幕張の街を“マリンスタジアム”へ切られてしまいチョット寄り道。
今シーズン最初で最後の野球観戦。結果は勢いあるロッテが勝ちクライマックスに進出を決めました。感想は……….相変わらずのロッテファンの応援が熱く、ゲーム後半に打ち上げられた数分間の花火が幕張の夜空にすばらしくキレイでした。ジャンジャン!

私のガチョーンの星が星になってしまいました。インテリジェンスと高い音楽性を秘めた粋なユーモアが………。私には<ガチョーンは永遠に不滅です>
ノーベル化学賞を日本人が受賞され素晴らしいですね。鈴木氏の「“特許”をとらず世の人のみんなの為に使えるものになっている」との素晴らしいお言葉に感動しました。
いつもノーベル賞などの話題になると思ってしまうのは、世界に誇れる日本の文化であるアニメの先駆者であられる手塚治虫先生にノーベル賞・漫画家の先生方に文化勲章・クレイジーキャッツに国民栄誉賞とかさしあげて欲しかったなぁーと思ってしまいます。(アニメ好きなもので・・・・・・。)
賞は授けられなくても本物のその人の思いや仕事や生き様は人々の心や世の中に残っていくのかもしれません。
そんな本物を目指したいものです。今のところ本物と言えるのはミツバチの働きぶりとミツバチがもたらしてくれる自然の恵みです。

恥じらってポッと頬を赤らめたように夕方の西の空が染まったかと思うとみるみる紫色になりグレーになり、秋の長い夜になってしまいます。
長い夜も必ず夜明けを迎へ、夏のイメージの強い<アサガオ>ですが秋の季語であるよう自然に庭に落ちた種から秋の澄んだ空気の朝の庭に今年も咲き、一日の始まりにさわやかさを与えてくれています。
またまた教えてもらった儚さにちょっとジンとした一句です。
<露の世は 露の世なれど さりなれど> 一茶

10.29 れいこ
「男として死ぬのも仕事だからな」とジタバタせずスッと星になった親分さん、
天の国から私に“喝”を!
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20.<絶好調!蜜食系>

青空にふわふわの綿菓子の様な真っ白な雲、そんな夏空をバックにサルスベリのお花が鮮やかな美しさです。暑過ぎのこの夏の晴天続きにも「ワタシ暑いのだーいすき」という風に夏中綺麗に咲いてくれています。

「元気?大丈夫?」と心配の言葉が挨拶代わりのような日本中で熱中症多発の物凄い暑さ。
9月に入ってからも様々な記録更新中の猛暑続いています。「カナカナカナ~~~」と、ヒグラシの音がリフレインしていくこちらの山の中も暑いです。何も動かずともすぐに汗がタラタラ、仕事をし始めると額から汗が流れ落ち目にしみます。何せ長袖長ズボン長靴は仕事をする為に必須ですし、蜂屋さんなので手袋をしなくても仕事はできますが衛生面を考慮し最近の養蜂家は手袋をしています、手袋にもタッポンタッポン汗がたまってきます。半日仕事をすると、まるで着衣水泳でもしたかのように全身ビショ濡れ状態になり、水も滴るイイ女?(ガチョーン!)どころではなく、あんなに欲していた太陽光を今度は避けまくり、しっかり塗ったサンスクリーンも落ちてしまい肌がヒリヒリしてきます。まるで何かのバツゲーム状態!?
小まめに水分補給しながら休憩を入れつつ作業をしていますが、さすがに夕方になると軽く頭痛がしてきます。
汗をジャンジャン出して痩せたい方には良いかも、“ビーキーパーダイエット”
8月の中頃に力仕事してもらう男性と蜂場で仕事をしていましたが、暑さににやられてしまったようでダウンしてしまい、日陰で横になってもらい、私は一人仕事を続けていました。そして次の蜂場に移動して仕事をしなくてはいけないので、そこはかつてイノシシが出没した蜂場でしたので「大丈夫?ワタシ次に行ってもいいかな?イノシシに食べられないでね」と、お茶とお水を渡し、その人を残し仕事続行したのでした。やっぱり女子の方が強くできてるのか………。時々思うのですが、どうも私の体はミツバチ化しているような。寒さにはとっても弱く、暑さにはにはめっぽう強く、お花が大好きでお花の香りには敏感で、お砂糖は摂らず生まれた時からハチミツを食べ続け………..。

そんな人間にはキツイ酷暑ですがウチのミツバチたちは絶好調!昨夏の冷夏や今春の寒さの分を取り戻すかのような働きぶり。7月の梅雨明けから、巣を足しても足しても女王蜂は産卵し続け、働き蜂は蜜を貯め続け、もう何千枚巣を入れた事でしょうか。私も休ませてもらえません、嬉しい悲鳴です。
どの巣箱の蓋を開けても「ワァー凄い」と素晴らしい働きぶりに、「えらい!みんなMVP!」と思ってしまいます。まるで毎打席ホームランかっ飛ばしているかのようです、さすが私の蜂達!8月に入ってからの猛暑続きにも、“ますます絶好調!”“満塁ホームラン!”って感じになってきました。朝も早よから陽が沈むまで飛び回って働いています。
「グッジョブ!」とハイタッチしてハグしたい位ですがミツバチから見たら恐竜のように大きな私がハグしたらミツバチは即つぶれてしまいそうなので“心でハグ!”
そういえば小学生の頃私の<一二三(ひふみ)>の名にかけて<ヒフゴン>と私の事を呼ぶ友達がいましたっけ。(その頃は小さくて可愛かった筈ですが……….?)

ウチの蜂達の絶好調の秘訣は?もっちろーん、ドラマ<ホタルノヒカリ2>の超可愛らしい綾瀬はるかちゃん流に言うと「モチのロン」ハチミツとローヤルゼリーを食べているから。
勝手に名付けて<蜜食系>
最近“プチ贅沢”とやらでハチミツが売れているとか。お料理やドリンクに使ったり、美容に洗顔やパックに使ったり、ハチミツの優秀さが各方面に役立っているようです。
猛暑も夏バテもなんのそのウチの蜂達のように元気ハツラツー!<蜜食系>でみんな絶好調でいきましょう!残暑ってすごく体にくるような……..。
よく「ハチミツをどんなお料理に使うんですか?」と訊かれますが、答えに困ります、当方では全ての甘味料はハチミツで過ごしていますので。(けして他の甘味料を否定している訳ではありません)
よく父が「ミルクや砂糖が買えないからハチミツを溶かして子供に哺乳瓶で飲ませていたんだ」と言っておりました。
ハチミツはお砂糖類に比べると焦げやすいですし、約60度以下くらいで調理すると栄養価が保たれます。どうぞ、おいしくお料理してください。そのまま毎日スプーン一杯飲むのもオススメ!特に中高年の女性の骨粗しょう症の予防にカルシューム補強に良いそうです。

ホームランといえば<それぞれの試合にそれぞれの感動がある!(ちょっとパクリフレーズ)>とっても盛り上がった夏の甲子園での高校野球で注目の東海大相模高校の一二三投手はピッチャーながらバッティングも素晴らしく2ランホームランをレフトスタンドに打ち放ちました。試合後のインタビューに「自分は毎打席ホームランを狙って打席に入っています」との心意気、いいですね。
灼熱のあのマウンドで大会最終日決勝戦まで<直球勝負>見せてくれてありがとう!一二三(ひふみ)の名をメジャーにしてくれてありがとう!今後もすごく楽しみにしています。
沖縄の興南高校の春夏連覇にも感動!でした。
春夏連覇してくれたのは地元安房高校男子剣道部もです。沖縄で開催されたインターハイで見事日本一!V2達成!次は国体での優勝に期待高まっています。
女子も全国9位と大健闘!
「ガンバレ、ガンバレ」と言われ続けてきた選手の皆さんに贈りたいのは、「おめでとう!そして、ENJOY!」

館山の夏が最高潮に盛り上がるのは毎年8月8日の花火大会です。物凄い人と車でした。
海岸に行って“水上花火”を見たかったけれど山仕事での汗を流し家の2Fから見ていました。ファルコンは花火の音が苦手で花火の間チョット可哀そうなんです。

その翌日8月9日(月)は南房総のトウモロコシ畑からNHK<ふるさと一番!>生中継していました。
あんなお兄さんが欲しかった包容力感じさせてくれる優しい笑顔ながら“背筋ピーン”の佐藤弘道さんと、ファーマー姿から浴衣姿までバッチリ決めつつ絶好調!の澗隨アナとの“ナイスガイコンビ”が紹介して下さった甘~~~いトウモロコシ、おいしそうで楽しい放送でしたね。
どこの畑と思いきや、よく新鮮なお花を買いに行く“道の駅”のすぐ横の畑でした。地元に居乍ら地元の事がよくわかっていず色々教えてもらえますね。
蜂場から蜂場へ移動する時に高齢化や後継者不足で田んぼや畑が耕作されなくなって荒れていくのをよく見かけ淋しい感じですが、イキイキ農業しているその放送に登場されたような若者がいると嬉しいですね。
情けない程の食料自給率の低いこの国で、農業する・アグリするとでも言うかそういう人達がちゃんとやっていける日本になって欲しいものです。
ミツバチにとっても気候や環境に恵まれたこの地方は作物にとっても良い所ですし。
一昨年ガンちゃん(岩本勉さん)と澗隨アナが来て下さった当養蜂園の蜂場からの<ふるさと一番!>も、あいにくの悪天候で長靴ドロドロになりながらでしたが素晴らしい思い出です。

8月30日(月)新しくとってもキレイに長~くなった“館山桟橋”に<パシィフィック・ビーナス号>という豪華客船が寄港しました。海岸道路に2時15分出港の看板が有り、暑さにダレてしまっている手伝い人達と気分転換と蜂場に向かう途中でチョット寄り道して館山市民としてお見送り。
横浜から伊勢志摩・館山に寄り横浜に帰るツアーだそう。見知らぬ人のお見送りですが立派な客船を見つつ桟橋の上は海風がすごく気持ちよく、リフレッシュできました。
豪華客船の旅ってやっぱり優雅な雰囲気です。

9月のカレンダーをめくる音を合図のように不思議なくらい一斉に各蜂場にスズメ蜂の襲撃が始まりスリル満点になってきました。負けないゾー。

今年の夏を現すような題名の浅田次郎さんの「終わらざる夏」を日本人なら読まなくちゃと枕元に置いてありますが、やっぱり蜜食系ながら暑さのダメージあるのか、文章を読んでも書いてもすぐコテッと寝てしまいなかなか読み進みません。

タイフーンが待っていた雨を降らせてくれて明日は菜の花の種をまきます。

まだまだ暑さ残る日々ですが陽が短くなり夕方6時ころにはもう暗くなってしまい、太陽ギラギラの日中の蝉時雨が今度は闇の中の虫時雨に変わります。少しづつ秋が始まっているのを感じます。

仕事からの帰り道なんだか遠回りしたくなる時期です。仕事で火照った体と心にプチご褒美と、ちょっと遠回りだけど綺麗な夕焼けの風景見える帰り道にしてしまうこの頃です。
“遠回り好き”な私、人生も遠回りしちゃってるような…………。
空も秋らしさを感じるようなちょっとロマンティックな夕景が日に日に美しくなってきています。

9.8  れいこ

子供を持つという信念は曲げなかった一女性のご安産お祈りします、母親業は大臣職よりも重責でしょう、50代で母になるなんてミラクルハッピー!

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19.<地球の涙?>

小雨が霧のように白くけむる山あいにアジサイが美しく映える梅雨らしいシーズンでした。そろそろ梅雨明けでしょうか。
ミツバチは雨の合い間を縫うように飛んでいっています。

「よく降るなぁー」と何度言った事でしょうか、雨の多さに今年ほど春になるかならない内からずっと雨合羽を着て仕事をしている年もないようです。ホントに何で雨ばっかり?温暖化や環境破壊に地球がシクシク泣いているようにさえ思えます。このところの集中豪雨も、お天気予報によれば<活発な梅雨前線>のせいでしょうが、私には<地球の号泣?>と感じられてしまいます。
被害にあわれた地方の方は大変です。当方の蜂場にもちょっとした土砂崩れが。崖の近くに蜂箱を置き過ぎ、とプチ反省!まさかこんなに崩れてくるとは……….。

この時期になると春先から増やし続けている蜂群に新しい女王蜂が続々誕生してきています。巣箱の中の一枚一枚の巣を引きあげて新女王の姿を確認するとすごく嬉しくなります。糸のように白く細い何ミリかの小さな小さな卵が六角形の巣穴に産みつけられていると、ハネムーンに成功した一人前の女王がいる事がわかりますが、その姿を目で見て確認したくなります。新女王にかぎらず、女王蜂の姿を見るたび「ウーン、ナイスバディー!」と思います。せかせか働いている働き蜂いっぱいの中を女王蜂はなんとも優雅に動き、ウェストがキュキュッと細く締まり、それに続く胴体も少し赤茶色にスッと伸びツヤツヤで色香さえ感じるような。

実際女王蜂は女王蜂特有のフェロモンをバンバン出していて、残念ながら鈍感な人間には感じられないのですが、そのフェロモンで仲間の蜂をひきつけているそうです。人間女子としては超羨ましい。例えば、花粉交配用にフェロモンを放つシートのようなものを入れ、何ヶ月か女王蜂なしの小さい蜂群を成り立たせる方法もあるくらいです。
ハチの仲間はみんな神が与えた、空を飛ぶ為の・蜜を集める為の素晴らしいスタイルをしていますね。マリリンモンローもいいけれど私が目指すは<クイーンビー・バディー>、春バテ解消と食べまくっていた人の発言!?!がちょーん!

気温の上昇と共にミツバチパワーもグングン上昇しています。ハチ達は数を増してきて、蜜源(みつげん)のお花さえあれば、たくさんハチがいればいるほど蜜を集めてきます。上の写真のように薄いシート状の巣楚(すそ)を巣枠に張った真新しい巣を入れてあげたものに、自ら分泌する蜜蝋(みつろう)で見事に六角形の巣を盛り上げ、その巣に、この雨の多い中なのにこんなに綺麗に蜜をためてきています。

相変わらずのミツバチ達の<スゴ技>ぶりを発揮し見せつけられているようです。「バテてる場合じゃないでしょ!」と私に言っているよう……。「はい、頑張ります」
この夏もガンガンいきましょう!
バテりながらも頑張って私が大切に育てているハチを盗んでいくBAKAMONOがいます。なので仕事を終え蜂場を離れる時に必ずハチ箱の数を数えています。ひーふーみー・・・・・・・。盗まれたハチ達は元気かな、どこでどうしているのかな?

六角形といえばサッカーの映像によく登場し、蜂屋さんとしてはどうもハチの巣に見えてしまいます。あまりサッカーはじっくり見た事はなかったけれどサムライジャパンの“泥臭い必死さ”にひきつけられたのか南アフリカでのW杯は見てしまいました。足技もすごいけれど、サッカーって<空中の格闘技>みたいと思いました。ナイス・ラン!ナイス・ファイト!でしたね。
<南アフリカの歌>に対抗して<南ボーソーの歌>を歌いたい私。(勝手にどうぞ!)

今度は女子サッカーの<なでしこジャパン>にもとっても頑張ってほしいな。最初の<なでしこジャパン>の監督をされた方は子供の頃に何年か館山に住んでらした方で、館山での講演を聴きに行ったことがあります。とっても純朴な感じの方でした。 その元監督さんが日本のJリーグチーム在籍中、中田選手がイタリアリーグに始めて行く際チームからの付き添いとして同行したそうですが、反対にレストランなどでも中田選手がイタリア語ペラペラでオーダーしてくれたりと色々してくれてしまったそうです。Jリーグに入団する時からもう国際的な視野を持っていたプレイヤーだったそうです。

アフリカといえば素晴らしい女性がいらっしゃいます。美大を出られてからアートと建築の本場フランスに留学された建築家の方ですが、当方の子供が小さい頃一時期フランス語の先生をして下さっていた方で、その途中でJICA(ジャイカ)からの派遣でアフリカに学校を作りに行かれました。ところが任期中にそのアフリカの国でクーデターが起きてしまい(オララー!)車に白旗代わりに白い布を旗めかせ、クーデターの混乱を潜り抜け帰国されたのでした。
さぞ大変な事だったでしょうが、「おもしろかったですよ」との余裕のお言葉、器が違いますねー、日本のステキ女子!尊敬しちゃいますねー。

蜂屋さんオススメムービーその2・昆虫物語<みつばちハッチ>~勇気のメロディー~
≪この夏話題の泣ける名作感動アニメ≫と宣伝中です。映画<おくりびと>の脚本家小山薫堂さんが総合プロデュースされています。7/31より全国ロードショー。TVアニメのハッチをリアルタイムで見ていた方も初めての方も是非ご覧ください。日本養蜂はちみつ協会大オススメ!

暑くなってくると、なんとなく海に行きたくなります。多忙さもあり自粛ムードの当方のこの頃でもあり遠出は控え、ウチのすぐ下の海岸へ。館山で一番に自慢できるのはこの海かもしれません。久しぶりの海に喜び興奮のファルコンにグイグイ引っぱられ、古いジーパンをジョキジョキ短く切り、素足にサンダルのそれなりビーチスタイルで。
嬉しさ極まりハイになっちゃってるファルコンは帰り道は静かですが静かにしていられなくて私と一緒に歌うんです。とても歌にはなっていませんが一本調子で。変な一人と一犬です。ビーチボーイズもキマグレンもとっても好きですが、真夏直前のまだ人気のない砂浜に、広い水平線の向こうから吹いてくる少し強い海風に、ザザザー・ザザザーと寄せては返す波音に浮かんでくるのは、♪♪海は広いなー大きいなー♪♪と心懐かしいやさしい歌。
山ばかり行っている日々ですが、子供の頃に夏休みになると毎日のように泳いでいた海は、いつ訪れても「久しぶり、元気だった?」と大きく包んでくれるようでなんだかほっとします。
海上には<白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ>と若山牧水が詠んだような白鳥がゆっくり飛び、私の孤独感が重なり、しばし見つめ佇んでいました。

7/15 れいこ

「バンザーイ!」が「お手上げー!」になりませんように!
            バッチを着けてからも頑張ってホシーノ

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18.<越春>

若葉の若緑色に染まってきている山を、うす紫色に流れ落ちる滝のように、山藤のお花が美しい南房総です。藤も蜜をふいてくれ蜂達が盛んに飛んで行っています。ミツバチも蜂屋さんも嬉しいかぎりです。

今年ほど山藤の見事な年はないなーと、水の恵みのせいかもしれません。藤と同じようなうす紫に高貴な雰囲気漂う“桐”のお花も今とても綺麗です。

日本に雨季到来?と思うほどに4月はとても雨が多く、寒さも続きました。春の嵐が八重桜を散らし、ずっと咲いていてほしかったチューリップもあっけなく散らし、晴耕雨読とは行かず雨ニモマケズ風ニモマケズ春の嵐ニハちょっぴりマケ、雨雲行き過ぎるのを待ちながら仕事をすすめポリネーション用の蜂を仕上げました。

4月9日(金)八千代市の梨畑へ大きなトラックで133群の蜂を運びました。梨のお花の咲き具合をみて、八千代市梨業組合さんから、「何日に持ってきてください」と連絡が入ると届けます。例年は10日程で、ハチを引き揚げて下さいと連絡が入りますが、今年は雨続きでハチの働ける日があまりなく、例年より遅く4月24日(土)に蜂達を迎えに行きました。
千葉県八千代市には沢山梨畑があり梨農家さんが結構いらっしゃいます。もう長年のおつきあいです。蜂の巣箱の積み込みが終わりロープをしっかりかけ、帰り際に「いい梨がなるようお祈りしてますね」と言うと、「こればっかりはねー」とこれからの天候を心配されていました。一番怖いのはヒョウが降る事だそうです。

4月後半もこちらは悪天候はそのままで、ちょっと油断していたら、またもやハチが餓死寸前となっていました。いくら寒くても春なのでそれなりにハチの産卵は進みその数が増していて、ハチがいっぱいの良い蜂群の順から餓死の危機にさらされます。ハチ箱の蓋を開けるとハチ達は超スローモーションのもうろうとした動きで、いくらイケメンでもいくらダンディーでも、働かないオス蜂は巣箱から追い出されてしまいます。すぐに蜜巣を補充してあげて翌日見るとシャッキーンとしキビキビ働いていました。ミツバチは本当に蜜次第ですね。(私も補充したいモノだらけ!)

4月30日(金)最後に東北に帰る蜂屋さんを見送りました。夕方ハチ達が巣箱に帰り入ったらスモン(ハチの出入り口)を閉め、山から運び大型トラックに積み込みます。そのお手伝いをし、「気を付けてね、眠くなったらサービスエリアで寝た方がいいよ」と声をかけ、何しろ半日はかかる長旅ですし生き物を積んでいるので心配です。でも高速道路が込んでいる時はサービスエリアにも入れないそうです。大丈夫かなと思っていると、翌朝「朝9時に着いて山にハチも下ろしました」と電話がはいり、ひと安心。東北地方今年は天候に恵まれ蜜が入りますように!

ゴールデンウィークになるととたんに良いお天気となり一気に初夏です。海岸を通ったらウィンドサーフィンの若者達が沢山いてすっかりリゾートの雰囲気になっていました。

一気に暑くなり、徐々にやって来てほしい春が急にまとまってやって来て仕事が追いつかず、ミツバチは冬を越す“越冬”が大変ですが、私は春を乗り越える“越春”が超大変。
<春の力無限大∞>どこかで聞いたようなフレーズだけれど歌合戦ではなく、無限大な春パワーと春に勢いついたミツバチパワーに、蜂屋さんの腕比べシ-ズンなのです。
今年はいつもの年よりも急激な春の訪れで、なんだかクラクラを通りこしヘロヘロです。ウルトラマンの胸のボタンがピコピコ点滅している感じになってきました。「シュワッチ」と、どこかの☆に帰る事もできず、ローヤルゼリーにハチミツを混ぜたローヤルハニーをいっぱい飲んでがんばっています。

その春の時期にする仕事の一つがこの女王蜂を誕生させる事です。私がMVPと思った女王蜂の卵からかえった2・3日目の幼虫をプラスチックの人工王台に入れてあげて、良い女王をたくさん増やしていく訳です。ちょっとピンボケですが下の写真のは自然に巣箱の中に女王を誕生させようとしているミツバチ達がつっくた天然の王台です、この中に女王候補がいるんです。

エンドレスに仕事が続き、東北の蜂屋さん達が無事帰った頃、気が抜けるのか私のパワーも少々ダウン気味で蜂場で仕事中、「ああー、限界!」と水分補給しながら、変な虫がいないかちょっと見て(虫など寄り付く私ではないですが、はい)草むらにドーンと仰向けに寝転び、空を眺めています。何も考えずただ流れ行く雲を見ていると、小さな悩みも大きな悩みも忘れ無心となり心が空っぽになるようです。心の日光消毒!もちろん費用フリーのオススメ癒され法。

5月8日(土)NHK教育テレビ<時々迷迷>(ときどきまよまよ)という小学生向けの道徳番組の収録が当店の店頭で行われました。ハチミツ屋さんの前を通りかかりスズメバチの巣を見て感動する、というシーンだそうです。片桐はいりさんも出演されているそうです。6月23日(水)午前10:00~10:15の放送です。ぜひご覧ください、私も勉強させてもらおう!(再放送は6/25(金)6/30(水)7/2(金)同時刻)
2才から子役さんをやっているという、とても礼儀正しくさわやかな可愛い2人の少年子役さん達とても頑張っていました。

初夏めいた当方の庭には“トチ”や“ニセアカシア”や“ミカン”の甘い香りいっぱいです。
この“トチ”のお花が咲くと青森十和田の山を思い出します。母の話によると、お相撲の5月場所が終ると十和田の山に入りテントを3棟張り、デンキもガスもない生活をし、3週間のトチ蜜採りとローヤルゼリー採りをしたそうです。湿気の少ないブナの枝を拾ってきて煮炊きに使い、結構火力があって、おいしいご飯やお料理が出来たそうです。エコ燃料ですね。
私の記憶に一番のこっているのはタケノコ採りと近くの川での洗濯です。

一緒に仕事をしていた伯父と東北地方の細くておいしいタケノコを採りにいったのですが竹林の中でまったく方向が判らなくなってしまい伯父の姿も見えず、このまま死んじゃうとすごく恐怖でした。タコノコ採りで亡くなる方のニュースを聞くとリアルに実感わかります。それがトラウマなのか生来なのか唯一他人に負けない自身あるのは私の“方向音痴”です。

もちろん水道などなく洗濯は近くの小川で。幼く純真であった私は川に行く度に、川上から桃太郎の入った大きな桃がドンブラコドンブラコと流れて来るのではと思っていたのでした、が、そんなステキな桃は流れて来ず何枚かの洗濯物が流れていったのでした。
ワラビを採ったりカッコーカッコーとカッコーの鳴き声こだましていく深い十和田の山の思い出が色々とあります。

こちらでは水を満々とたたえた水田に田植えもすっかり終わりカエルの合唱も始まってきました。

今、蜂場にはスズメ蜂の女王が大きな羽音をたて飛んできています。一匹捕まえると、大きな巣を1つ退治した事になりますし、個人的にリベンジに燃え、捕えている私です。
5月の心地好い風がサワサワッと吹くと、雑草のようだけれどとっても可憐なハルジョオンがゆらゆら囁くように揺れ、ひととき穏やかさを感じさせてくれる蜂場となっています。

5.20  れいこ

牛さん豚さんミツバチに生まれ変わったら私の所へおいで、むごい事がもうおきませんように。畜産農家さんガンバ!です。

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17.<冷たくしないで>

三月になると「チャッチャッチャッ」という鶯の藪鳴き(やぶなき)が「ホーホケキョ」に変わり、なんとも美しく山に響き渡り、蜂の巣箱の周りには、つくしんぼうやタンポポやオオイヌノフグリが咲き始め、巣箱の中をのぞくと菜の花の蜜がキラキラ光り、うららかな春だなーと思っていたのに、今年もまた大フェイントの寒さ多い三月となりました。
咲き始めたサクラの花々の「冷たくしないで!」という声が聞こえてきそうな真冬へ逆戻りの、春なのに冬模様。

蜂屋さんの私は焦る焦る超焦る。ポリネーション(花粉交配)用のミツバチをたーくさん用意しなくてはいけないのに雨や気温の上がってくれない寒さの日が多く仕事が進まず。
「雨は思い出を甦らせてくれる」なんて感傷に浸っている場合ではなく、春は蜂屋さんの勝負時!“人工太陽”でも蜂場に取り付けたい位です。(誰か発明して!)プロとしては言い訳はしたくないし。
お天気の変わりように一喜一憂ハラハラです。
美しくグラマラスで魅惑的だけれども我儘な女性に翻弄される男性の気持ち解るような…。春を待っていたミツバチにも、魅惑的でもない蜂屋さんにも、「冷たくしないで!」と言いたくなるようなこの春のお天気。
変わり易い秋の空模様に<女心と秋の空>とは言いますが<女心と春の空>の方が今風のような。

3月前半でした、ついに南房総を荒らしているイノシシに遭遇してしまいました。もう薄暗い夕方に、やり残した仕事をしにその蜂場に戻ったら、それはそれは大きなイノシシが車を止めた15メートルほど近いの所に。いつもそこで仕事をしている時に蜂場脇の山の斜面でガサゴソッと音がしたりして、イノシシかな?と思ったりしていましたが、まさかあんな大きなイノシシとは思いませんでした。
夜行性で人間や犬の臭いにとても敏感だから大丈夫会ったりしないと聞いていましたが。
見たところ80キロはゆうにある迫力ある大きな姿でした。ある蜂屋さんに言ったら、「ウチの奥さんの方が凄い。」と・・・・・。

私も愛犬ファルコンも車から出られず、そのイノシシは車の中でワンワン吠えるファルの方を見つめ立ち止まり、少し歩いては又ファルの方を見つめ立ち止まり、の繰り返しのゆっくりの堂々とした感じで山の中へ見えなくなりました。
イノシシは雑食だそうで、農作物やこれからの季節おいしい竹の子を食べたり、土の中の生き物を食べる為に土を大きく掘り返しそこら中をグチャグチャにしたり、色々被害大きいワルサをしています。
蜂の巣箱はいじりませんが周りの地面を掘り返します。何だかそこの蜂場で仕事をするのが怖くなってしまいました。
ファルコンはそれ以降車から絶対降りなくなりました。(ご主人様を守らなくていいの?)

3月23日(火)館山にある安房自然村(あわしぜんむら)に於いて<ミツバチ供養>の法要を行いました。
もう30年も前に父と母が“蜜蜂の碑”の建立に一生懸命で、なぜかウチの父と馬の合う安房自然村の社長さんが全面協力して下さり、ずっと続いている毎年の養蜂家の皆さんの行事です。
ミツバチが大好きなハチミツとお花と果物をお供えして、「ミツバチよありがとう、人間の為に自然界の為に働いてくれてありがとう、安らかに。」と、蜂屋さん達が神妙に手を合わせます。生き物を相手にしている人達はやっぱり情のある方々だなと思います。
供養の後は宮崎大学農学部教授の講演をお聞きしました。

翌日の3月24日(水)は蜂の検査がありました。
養蜂家は自由に蜂を連れて土地から土地へ移動している訳ではなく、家畜保健衛生所の獣医の先生方に、養蜂にとって恐ろしい蜂の伝染病が無い事や、健康状態・衛生状態をチェックして頂き、それにパスし、証明書を発行してもらい、始めて県を跨ぎ移動できるのです。行政への届出・許可を頂く事も必要です。
白装束にガッチリとガードした鴨川に在る南部家畜保健衛生所の先生方に今年もお世話になりました。皆無事に合格でした。
今、私たちが恐れているのは、趣味で蜂を飼う方から病気が出ているのでは?という懸念です。趣味で飼っている方々もぜひ検査をうけて頂きたいものです。

3月31日(水)NHKハイビジョン新番組<いのちドラマチック>第1回目ミツバチという事で拝見させて頂きました。
常々セイヨウミツバチの免疫力を高めるのにはどうしたら良いかを考えている私としては共感できる部分はありました。
いつも山の中でポツンと仕事をしていると、自分の存在のちっぽけさと共に、人間も自然の一部なんだとすごく実感します。抗えない大きな自然の中を生きる生物であるミツバチもヒトも自然に即して生きる・育むのが理想ですね。
理想と現実の間で、生業としての養蜂という面でなかなか理想通りにはいきませんが、そこは目指すところでもありますが。
だからこそ、本来の“自然な自然”・“自然なサイクルの自然”となり自然相手の者達に優しい地球になってほしいものです。
(女性アナウンサーのヘアースタイルとファッションがドラマチック!なカンジでしたね。)

東京で見かけた卒業式でのワンシーンです。「未来へ飛んでけー!」って感じですね。多分チアガールの皆さんでしょう、“若さ”っていいですね。(実感込もり過ぎ!)
行きたい所はいっぱいあるけれど、本当に一番行きたいのは場所ではなく“あの頃”。
「キュッキュッ」というバスケットシューズがコートの床を蹴る音、「シャッ」というボールがゴールに吸い込まれる音、走りこみの「ハァーハァー」という息づかい、ポタポタと流れ落ちる汗、誰かのジョークに体育館に響くみんなの笑い声、希望に胸ときめいていた頃。
”時をかける少女“には到底なれるハズもなく、”あの頃“に戻る事は絶対無理だけれど…・・。
“ないものねだり”は止めて今・現実をせいいっぱい生きましょう、明日の予報は晴れマーク!

<花咲く頃>というタイトルの、この時期に飾りたいスペインのトレンツ・リャドという画家のリトグラフです。最近のお気に入り!

もう四月になってしまい梨のお花が咲き始め、益々心焦り落ち着きません。まだまだ修行も精進も足りませんね。

京都のお寺さんに在ったお言葉です。
<精進 なすべきことを なしとげて 春は来る>

4.3 れいこ

安房高校剣道部・センバツ大会・全国優勝おめでとう!ヨッ、日本一!!!

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16.<プラス5ミリ>

寒緋桜(かんひざくら)が濃いピンク色に咲き、河津桜(かわずざくら)が競うように綺麗なピンク色に咲き、白い木蓮(もくれん)の蕾も膨らんできて、いよいよ春が訪れ始めました。

家の庭に何本かある寒緋桜の内の1本が私の寝室のすぐ外にあり、まだ朝早くベッドから抜け出せない寒い内からメジロや野鳥がやって来て、自然の目覚まし時計のように綺麗な声でさえずりを聞かせてくれています。

「寒いね」「寒いなー」とこちらに来ている東北の蜂やさん達も寒がる程に今年の2月は寒い日々でしたが、さすがにこの2・3日暖かくなって来ました。
お天気予報の「関東地方に春一番」という2月25日に、こちら館山は素晴らしい晴天で風もさほどなく20度近く気温も上がり、蜂達もブンブン飛んでいました。
翌日は今にも泣き出しそうな曇り空に、“春一番”のような生温かい風が吹いてきて、夕方から嵐のような雨風となりました。一雨毎に暖かくなっていくのでしょう。

数ある蜂場の中でも日当たり良く周りにお花がいっぱいの蜂場の巣箱の中には、もう春が訪れていて新しい生命が次々誕生しています。こんな風に羽化したミツバチが蜜蝋の蓋を少しずつ破り、この世の中に出て来ています。
生まれたてのミツバチは羽の色がまだ白っぽく柔らかい感じがして、本当に汚れない初な可愛らしさです。最初は内勤蜂(ないきんばち)といって、巣の中でお掃除などするそうです。
どの世界も修行の最初はお掃除なんですね。

気温が低くミツバチ達が動けない真冬の間には、無理に巣箱を開け世話をしても寒い外気で蜂は死んでしまうので、山仕事もしばらくお休み。倉庫で巣枠作りをしています。
大きな材木から父が根気良く刻んであった巣枠の部分部分の材料を、トンカントンカン一枚ずつ組み立てていきます。
この巣が足りなくなる程、蜂がどんどん増えどんどん蜜が入る年になると良いですが。

2月9・10日と名古屋で「全国養蜂青年大会2010」~日本の食を支えるミツバチ達~という
催しがあり参加しました。常日頃この業界に将来性があるのかと思っていますし、何か参考になるお話が聞ければと参加しました。

春を待つ間の今がチャンス!と関東地方や東京に何年かぶりに雪が積もった2月初めの一番寒い頃、ハードな仕事でダメになってきている私の腰の修理をし、東京のT大学病院で。
治療後お医者様が「身長が5ミリ伸びているハズです。」と。この年になり身長が伸び(第3次成長期!?!)164.5cmとなり、ハッハー、晒せるのはトールサイズくらい。いつも、「もっと大きく見える。」とよく言われますがそんなもんです。ついでにハートも5mm拡がると良いですが。
腰は治ったし目指すは“歌って踊れるハチ屋さん!”何言っちゃってるんでしょう、またまたガチョーン!実はダンス好きの私、いつの間にか出来なくなってしまったジャズダンスのレッスン再開したいものです。
病院から名古屋に向かい、「本当に名古屋にいくんですか?行かなくちゃいけないんですか?」とのお医者様に、「ええ、まあ、大丈夫ですから。」と作り笑顔で答え、名古屋行きを強行。

その大会では2日間にわたり何人かの方のお話をきき、その中で私にピピーンときたのが名古屋大学大学院・生命農学研究所・准教授であられるK教授のお話でした。
まだ詳しい事は言えませんが、安心安全なダニ予防策が見つかるかもしれません。
会終了後の懇親会の席で私の名刺を渡させて頂きながらお話させて頂き、「その方法をウチの蜂で実験してみたいんです。」と申しあげると、理知的で穏やかなK教授は、とっても協力的な対応して下さり嬉しい感じ。今後の展開に期待大、良い成果が得られると良いです。
ウーン、名古屋まで行って良かったなー!
東海地区の養蜂家の皆さんの熱意・ご尽力のお陰で150名もの参加者の盛況な第1回目の会となりました。次回は東北で開催されるそう。

房総は日に日にカラフルさを増しています。春を待っている間に“積ん読”状態の本の中から何冊か本を読み、おもしろかったのは森絵都さんの「カラフル」。映画化もされた話題作だったようで、「今頃?」と言われてしまいそうですが今頃読みました。
黄色いカラフルな表紙カバーの帯に<読み出したら止まらない不朽の名作>と書いてある通り、一気に読めるお話でした。
生きずらさを感じ、もし生きていくのが嫌になっちゃったりしたら再読したい本です。
「風に舞い上がるビニールシート」で直木賞を受賞された女流作家さんです。次はそれも読んでみたいです。

「春になってるよー!」と告げてくれているように“ふきのとう”が顔を出し、以前は苦手でしたがその“ほろ苦さ”を味わっています。年を重ねたせいか、スパイス効いたほろ苦い人生になっちゃってるせいか、この頃は“ほろ苦好き”です。
他の山菜同様天ぷらも良いですが、ふきのとうをお水で洗い、生のまま細かく刻み、梅干しの梅肉と、パックのおかかを袋のままモミモミして細かくし、それらを全部混ぜてお醤油をかけほっかほっかご飯にのせ食べています。
ほろ苦い物が冬の間に体に溜まった毒素を出してくれるそう。心の毒素を洗い流してくれる美味しい物もないかな?美味しくなくとも、食べられなくとも………….。

2月21日(日)“明治大学千葉県東部地区父母会”の御一行が当養蜂園の見学にみえました。昨年12月には“東京都養蜂協会”の御一行も大きなバスで見学にみえました。一般の方々もプロの方々もウチの蜂を見てとても感激して下さいます。
当養蜂園での記念撮影の際の合言葉は「はい、チーズ!」ではなく、「ハニー!」
「ひふみと云えば」と私が言ったら、「ハニー!」と皆さんで、カチャリ!

この時期心惹かれるのは白い一重の椿のお花。一輪活けるだけで、日本人好みの日本人にしか解らない“侘錆”(わびさび)の世界に誘ってくれる、凛とした美しさ。

2.27 れいこ

真央ちゃんお疲れ!世界に誇れるキラキラの人間の宝石のよう
真央ちゃんのメダルも大輔選手のメダルも、まばゆい黄金色の光を放っていますね最高!!
            息をつめ、スケート靴を履いたエアロと応援しました
                   (ジャンプの得点上げておくれよ、ジャッジさん!)

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15.<ステキな笑顔>

冬枯れの房総の里山でも、日溜りに良い香りで品良く咲いてくれているのは水仙です。毎年暮れの内から咲いてくれます。新年も早や大寒を迎え、なんだかとっても暖かかったりすごく寒くなったり、気紛れ陽気の房総となっています。

真冬でも暖かく温度が上がった日の日中には早く咲き始めた梅や菜の花や、何かしらお花を求めてミツバチが飛んでいっています。
そんな暖かな陽射しで風もないおだやかな日には、蜂達もとってもいい笑顔をしているように見えます。イソイソと嬉しそうに巣箱から飛び立っていき、蜜をたっぷりと吸い、花粉だんごを両足に付け、満足気に帰ってきます。もちろん昆虫なので顔の表情があるわけではないのですが、その羽音や動きの様子で蜂のご機嫌がうかがい知れます。

ミツバチは“みつのう”という花蜜を貯める胃袋のようなところに蜜を貯め巣に持ち帰ります。
お花にある蜜は花蜜(はなみつ)と言って、とっても甘さがうすいんです。ミツバチが飛んでいっているような、蜜をふくお花の花芯の部分に唇を当てチュッと強めに吸ってみてください。感じるか感じないか位の微かな甘さしか感じられないと思います。
その花蜜にミツバチが自分達の酵素を加えたり水分を飛ばしたりして濃厚でおいしい“ハチミツ”にしてくれます。栄養はもちろんエジプトのピラミッドからも出てきたほどの殺菌力もある素晴らしい保存食なんです、人間にはとうていできないミツバチ達の“スゴ技”ですね!

お花から持ち帰る“花粉”も蜂達が子育てするのに必要不可欠な物で、色々な栄養が揃っていて、ローヤルゼリーと共に外国では“パーフェクトフーズ”と言われています。薬膳などにもよく使われています。そのまま食べたり、お水で飲んだりしてもOKです。植物の種、生命の源になるのですから色々な栄養があるのにも納得ですね。

頑張った甲斐があったのかお月様のお守りか今のところウチの蜂達は良い感じで、そんな順調な蜂を見ると山仕事の疲れも感じない位です。今年はこのままの調子で行ってほしいものです。たまに弱々しい、つぶれてしまいそうな蜂群がいると、「がんばって生き延びるんだー」と言ってしまう私。ミツバチ達に通じているでしょうか?

“痛快”に終らせるはずだった2009年は“痛恨”となり、早く新しい年を迎えたかった。
涙っぽいのは止めにして、今年の目標は<ステキな笑顔>。ステキにはなれないかもしれないけれど、とにかく笑顔を心がけましょう。笑顔をすると脳が嬉しい事と認識して本当に嬉しい気持ちになるのだとか、と、どこかで聞いたような…….。笑顔多き一年となれるといいな。
人を一人天国に送り込むのはなんと大変なんでしょう。「私は自力で天国に行きます、あまり何にもしなくてよいです」と、どこかに書いておこう。

そんな諸々に疲れ、やつれた状況のままの昨年11月29日(日)にチョコットだけNHKニュースに登場。(悪い事をした訳ではありません、念の為) 寒い東北地方からこちらの館山や南房総を訪れる越冬ミツバチの様子を伝える季節便りのような感じで。
家の者達には「公共の電波に醜態をさらす」と言われ、“タシカニー!”性別不明の醜態かもしれない、けど、君達に言われたくないし。ミツバチの紹介の為にチョコットだけ出るのですが私だってすごく恥ずかしいんだし。
憧れの鈴木京香さんや高島礼子さんやイザベル・アジャーニのように生まれたかったものです。高望み過ぎ!ガチョ・ガチョ・ガチョーン!!!
その度に思いますが、やっぱりテレビは出るもんじゃなくて見るもんですね。
それでも「ニュース見たよ」とニコニコ喜んで言って下さる方がたくさんいらっしゃいます。
本当にテレビやラジオなど一本勝負の放送をこなしていらっしゃる方々は、プロとはいえ凄い事ですね。“選ばれし者たちのスゴ技!“

悲しみに心も体も弱っている時には、お優しい方々の励ましやお心遣いが胸に染みってきて、スガシカオさんの言う“心のやわらかい場所”にキュキューンときちゃいます。こんな私を励まして下さった方々、本当にありがとうございます。
プラトニックな恋が長年とても美しいまま胸の奥底に残っているように、密にお会いできなくとも心通うという事もあるような……….。

またまたフィールドワークで訪れた京都。辺り一面をうっすらと白い霜で覆うフリーズした空気がその静寂さと美しさを増す1月朝の浄瑠璃寺。お庭も良かったですが、思わず手を合わせたくなった門前の可愛らしいお地蔵様です。

また今年もやっぱり人には笑われるだろうけれど、ミツバチ達には笑われないよう、ゴチャゴチャと地上でもがいている私を尻目に、軽やかに前に前にひたすら前だけに飛び進んでいくミツバチ達に学びながら、「益々元気ね!」と言われるようガンバロー、“今年の私”と“ファイターズ”!!!

ほころんだ梅のお花と夕刻に少しずつ延びてきた日脚に、春の兆しが感じられますが、まだしばらくは寒さのようです。房総の山への春の訪れを待つ<春待ち>のミツバチと私です。
           梅の花言葉は<澄んだ心>

1.23 れいこ

  ハイチの子供達がんばれ!
皆様に笑顔多き一年となりますように♡
                       with love from Tateyama

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