21.<永遠なるもの>

まるで父の命日に合わせてくれたかのように彼岸花がいつもの年よりとても遅く真っ赤に咲き、萩のお花が咲き、金木犀(キンモクセイ)の小さく可愛らしいお花が濃い香り漂わせ、秋のお花が「次はお願いね」と次々リレーして行くように、今は野菊とセイタカアワダチ草がその花の盛りを迎えています。

意外かもしれませんがセイタカアワダチ草は蜜をふき、ミツバチが飛んでいきます。オレンジ色や黄色の花粉ダンゴを両足につけルンルンで巣箱に帰ってきます。アレルギーの原因では?と疑いをかけられ悪者ぽかったセイタカアワダチ草はそうでもないようで、冬を迎える前の蜂達を蜜や花粉で元気にしてくれる私達にはありがたいお花です。
昨年は悪い年の悪循環であまり咲いてくれなかったのですが、今年はたくさん咲き、房総のそちこちを黄色く染めています。でも10月は冷たい雨の日が多く、せっかく咲いてくれているのでミツバチが飛んで行けるよう雨よ降らないで、晴れてほしい!

9月と10月は毎日襲って来るスズメバチ退治と、スズメバチより恐ろしいダニ予防に必死でした。蜂場に着くとまずはスズメバチ退治。ひとつのミツバチの巣箱を集中攻撃しているスズメバチを一匹粘着シートにつけると、みるみると他のスズメバチも数分間で20匹位くっつき、いくらもがいてもそのシートからは抜けられず息絶えます。
昆虫捕獲のネットでも捕まえますが、不覚にも「アレ、アレレレッ・・・・・」と捕えたつもりが、たまに捕り逃したスズメバチは、私の顔のすぐ前の真正面にブンブンいっそう凄い羽音をたてて飛び、「カチカチカチカチ・・・・」と固いくちばしのようなアゴを鳴らし、白い毒液のようなものをタラーッと1メートル位垂らし威嚇してきます。スズメバチとの睨み合い、迫力あり緊迫して怖いです。息を殺し一発集中「エイッ」と捉えます。(こんな事している女子がいるでしょうか、ホントに)
今年のVSスズメバチは“連戦連勝黒星なし!”先ずは一戦交えてから仕事にとりかかります。そろそろ終息してきましたがこの2ヶ月間は気の抜けない日々でした。さすがに暑さは落ち着いて来ましたが、色々とミツバチを守る“いきものがかり”は大変です。 
「アー、温泉にでもいきたいなぁー!」  ババンバ・バン・バン・バン、はっ・ビバビバビバ・・・・・・。

ミツバチのように触角もなく感覚のニブい人間の私が五感を研ぎ澄まし、なるべく感じやすい体質になりたいと思いながら仕事をしていますが、ごまかしのきかない自然やごまかしのきかない生き物を相手に悪戦苦闘をしているわけです。この私がいくら五感をとぎすましても、たかが知れていてミツバチなど自然界の生き物にはかなうはずもなく、その分ミツバチの心に添うよう心を寄せて仕事をしています。ビンビン感じるヒトになりたいんですが………..。
山の静けさの中、風の音・水の音・空の移り変わり・木や草の様子・ミツバチの動き……etcミツバチが何を欲しているのか長年の勘をたよりにニブいながら毎日向き合っています。

長野県の養蜂会社の方にも聞きましたしNHKの<ワンダー×ワンダー>というテレビ番組でも紹介されていたように<ハチクマ>という渡り鳥がスズメバチの天敵のようで、スズメバチを寄せ付けない臭いを出していてスズメバチの巣を食べてしまうそうです。南房総にも飛んできて欲しいな、ぜひぜひカモーンハチクマちゃん!♪♪房州よいとこ一度はーおいでー♪♪

蜂屋さんはそんな事でひるんではいられません、東北の蜂場には<クマ>が出ます。これは何年か前に青森の蜂屋さんが撮った写真です、<クマ>です。青森にも秋田にも山形の蜂場にも、最近ニュースにも度々登場するようあちこちに出没しています。甘くておいしいハチミツが大好物なんですね。

最近ウチにみえた山形県の蜂屋さんの話でもクマに困っているそうで、クマは物凄く蜂場にやってきて、ビリビリッとする電線は蜂場の周りに必ず張ってあり、それを張ってない時に30群もの巣箱をやられてしまったそうです。ここ数年は秋口に出没していたクマが春先から出没するようになってしまっています。クマ退治をすると1・2ヶ月の間に数十頭捕まるそうです。
みんな一生懸命生きているのですが…………。

9月27日(月)天皇皇后両陛下が千葉県で開催の“国体”の為、こちらにもおみえになられました。ピリピリの物凄い警戒の中、お車でのお姿まぢかに拝見させて頂きました。お忙しい御公務の中“ロイヤルスマイル”、ソフィスケイトされた“日本のエレガンス!”ですね。
美智子さまのハープをポロローンと奏でるお姿も憧れです。お健やかにお誕生日をお迎えになられおめでとう存じます。
お車待っている人波を警備する警官の方が「そのラインから体や首を出さないで下さいね、僕の首が飛びますから」と笑わせてくれましたが、マジな事のようです、凄い警備でした。

その国体で館山を会場での剣道では地元安房高校剣道部が単独チームで臨み少年男子の部で見事優勝!春の選抜大会・夏のインターハイ・秋の国体と<三冠達成>し、“史上初の快挙”だそうで、祝賀会も先日催され一緒に喜び讃えました。
地元の2選手が入っている女子も優勝!NHKの教育テレビでの中継をドキドキしながら見ていました、小さい頃から見ている子が立派な選手になり眩しいですね。やったね!ダブル優勝!ご両親にもおめでとう!

10月2日(土)県北にある船橋競馬場で<千葉県畜産フェアー>が開催されウチのハチミツを車に積み込み行ってきました。高速“館山道”を<中央フリーウェイ>のボリューム大き目で一緒に歌いながら競馬場へ。船橋競馬場では、ミツバチを供養するように馬たちも供養されていて先ずお参りをしています。
千葉県養蜂協会の会議で、なぜか毎年私が売り子さんになるお鉢が回ってきてしまい<国産はちみつPR係り>務めました。お天気もよく結構な人出でした。巣箱から抜いて持参した蜜のたっぷり溜まった“蜜巣(みつす)”をスプーンですくっての試食が大人気でした、本物の貴重な<国産はちみつ>の味に皆さんニコニコでした。美味しいものは人に“笑顔をもたらす力”があり素晴らしいですね。
千葉県の畜産物の美味しいものを色々PR販売しているのですが、お隣は牛ステーキをジュージューおいしそうに焼きながらの販売で、私の“食いしん坊”を察知されてしまったのか、「これ食べてください」と頂いてしまいラッキー!
館山からはちょっと距離がありますので近くに前泊しますが、私の“遠回り好き”“寄り道好き”がムズムズし、雨で順延になったパリーグ・クライマックス戦進出をかけた最終戦を観戦するべく、ハンドルが夕方の幕張の街を“マリンスタジアム”へ切られてしまいチョット寄り道。
今シーズン最初で最後の野球観戦。結果は勢いあるロッテが勝ちクライマックスに進出を決めました。感想は……….相変わらずのロッテファンの応援が熱く、ゲーム後半に打ち上げられた数分間の花火が幕張の夜空にすばらしくキレイでした。ジャンジャン!

私のガチョーンの星が星になってしまいました。インテリジェンスと高い音楽性を秘めた粋なユーモアが………。私には<ガチョーンは永遠に不滅です>
ノーベル化学賞を日本人が受賞され素晴らしいですね。鈴木氏の「“特許”をとらず世の人のみんなの為に使えるものになっている」との素晴らしいお言葉に感動しました。
いつもノーベル賞などの話題になると思ってしまうのは、世界に誇れる日本の文化であるアニメの先駆者であられる手塚治虫先生にノーベル賞・漫画家の先生方に文化勲章・クレイジーキャッツに国民栄誉賞とかさしあげて欲しかったなぁーと思ってしまいます。(アニメ好きなもので・・・・・・。)
賞は授けられなくても本物のその人の思いや仕事や生き様は人々の心や世の中に残っていくのかもしれません。
そんな本物を目指したいものです。今のところ本物と言えるのはミツバチの働きぶりとミツバチがもたらしてくれる自然の恵みです。

恥じらってポッと頬を赤らめたように夕方の西の空が染まったかと思うとみるみる紫色になりグレーになり、秋の長い夜になってしまいます。
長い夜も必ず夜明けを迎へ、夏のイメージの強い<アサガオ>ですが秋の季語であるよう自然に庭に落ちた種から秋の澄んだ空気の朝の庭に今年も咲き、一日の始まりにさわやかさを与えてくれています。
またまた教えてもらった儚さにちょっとジンとした一句です。
<露の世は 露の世なれど さりなれど> 一茶

10.29 れいこ
「男として死ぬのも仕事だからな」とジタバタせずスッと星になった親分さん、
天の国から私に“喝”を!
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