みつばちのこと

ミツバチの越冬とハチミツ

ミツバチたちが花の蜜を集めて作るハチミツ。このハチミツを採るためにミツバチを飼育している人たちを養蜂家といいます。養蜂家は日本中にいますが、館山を含む南房総地域はミツバチたちの越冬地というちょっと特殊な役割を担っています。

ハチミツのできるまで

ミツバチはミツをもった花を見つけると仲間同士で知らせ合ってそのミツを採りに行きます。そして巣箱に戻ってきては、中にせっせとハチミツをため込むのです。1つの巣箱には2万匹のミツバチが生活しており、養蜂家は花のある場所を求めて巣箱を移動させます。この時、巣箱のまわりにどんな花が咲いているかでハチミツの味が決まります。こうして、さまざまな花のハチミツができるのです。

冬を越せない?東北のミツバチ

冬になると雪で閉ざされる東北地方、ミツバチは巣箱をきちんと管理すれば東北の厳しい冬でも越すことができますが、東北の養蜂家たちはより強いハチたちを育てるために暖かい土地に巣箱を運び越冬させています。この越冬先として人気なのが暖かい南房総地域です。高速道路が発達した今では1日で移動できる距離ですが、昔は汽車で数日かけて運んだといいます。

千葉で越冬 その数じつに2億匹

2012年から13年にかけて東北から1万箱あまりの巣箱が千葉県内に運び込まれました。1箱あたり2万匹とすると約2億匹ものミツバチが県内で越冬したことになります。越冬期間は11月後半から翌年5月くらいまで。こうして暖かい土地で元気に過ごしたミツバチたちは、東北の雪解けを待って故郷へと帰って行きます。

花粉交配

ミツバチで美味 フルーツ&野菜

pollination_img02自然界の中でのミツバチの大事な働きの一つが花粉交配(ポリネーション)です。ミツバチが花粉交配したフルーツ・野菜は結実するだけでなく、味がおいしく美形になります。

TVニュースや新聞などで報道されている、アメリカでミツバチが消えていなくなってしまう<CCD(群れ崩壊症)>により農作物への影響は深刻です。

米コロンビア大学に研究チームが出来るほど世界中でミツバチの存在の大切さが見直され、国際養蜂会議でもCCDが大きな問題となっています。

いなくなりはじめて気付くミツバチの大切さ!!!

pollination_img01日本でも輸入した昆虫に花粉交配させることにより、日本の生物の生態系が乱れ、病原体が入ってきてしまう恐れなどの問題が生じてきています。
ひふみ養蜂園(株)では防疫面にしっかり対処した当養蜂場のミツバチを貸し出しております。(イチゴ・梨…花の種・野菜の種…)
ミツバチで安全安心美味な農作物を!

一般の方への蜜蜂の貸し出し・販売はしておりません

ミツバチの供養碑 -蜂さんありがとう、安らかに…-

pollination_kuyouhi毎年3月、千葉県館山市の「安房自然村」に於いて、ミツバチの供養法要を営んでいます。
県内の養蜂業者はもとより、越冬に訪れている蜂やさん・家畜保健所の先生方・行政の方々など百名以上参加してのミツバチ供養。その後に研修会も行います。

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